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2017.01.26
お知らせ「JSFだより 第88号」を発行しました

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「JSFだより 第88号」を発行しました。

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http://www.jsforum.or.jp/magazine.html

 

 

◆◇◆   JSFだより 第88号

 
                         発行:2017年1月26日
                         一般財団法人 日本宇宙フォーラム

  

新しい年を迎えいかがお過ごしでしょうか。年末から年始にかけて、喜ばしいニュースと残念なニュースがありました。
前者は12月20日のイプシロンロケットと1月24日のH-IIAロケット32号機の打ち上げ成功で、イプシロンロケットで打ち上げられたジオスペース探査衛星「あらせ」は、新しい科学成果の発見に期待が持てます。
後者はSS-520 4号機の打ち上げ失敗です。これにめげずに超小型ロケットの民間打ち上げビジネスが明るい未来に向かって進むことを期待します。(編集長YK)

 

 
<< 目次 >>

1.イベントガイド
 ・小型光トランスポンダ国際ワークショップ「SOTA Workshop」開催のお知らせ

2.JSF活動報告
 ・宇宙実験支援
 ・アラブ首長国連邦との宇宙協力~宇宙人材の育成支援~
3.特集
 ・デブリ季報

4.紹介コーナー
 ・「理事長の独り言」第19号及び第20号掲載のお知らせ

5.宇宙関連商品紹介
 ・2017年版ロケットカレンダー販売中

 

 
◇◆1.イベントガイド
◆小型光トランスポンダ国際ワークショップ「SOTA Workshop」開催のお知らせ

 

国立研究開発法人 情報通信研究機構(NICT)では、伝送するコンテンツの大容量化や観測衛星の高性能化により、衛星通信の高速化、大容量化の課題を解決するため、超小型光通信機器である小型光トランスポンダ(Small Optical TrAnsponder :SOTA)を開発し、2015年5月24日の打ち上げ以降軌道上において様々な実験を行って参りましたが、SOCRATES衛星の運用終了に伴い実験を終了することとなりました。
https://www.nict.go.jp/info/topics/2016/12/161202-1.html

 

実施した光通信実験等の成果を皆様にご報告する場として、実験に協力頂いた国内外の機関の皆様、およびこれからのステークホルダになる皆様をお招きし、2017年2月6日に超小型衛星搭載光通信国際ワークショップ「SOTA Workshop」を以下の通り開催いたします。
JSFでは、この分科会の運営支援を行います。みなさまのご参加をお待ちしております。

 

名称:超小型衛星搭載光通信国際ワークショップ「SOTA Workshop」
主催:国立研究開発法人情報通信研究機構
日時:2017年2月6日(月)10時00分~18時00分
場所:機械振興会館ホール(東京都港区芝公園3-5-8)
懇親会:3,000円(事前登録制)

 

https://www.science-event.jp/event/sotaws/

▲参加申し込みを希望される方は以下のサイトからご登録ください

 

 
◇◆2.JSF活動報告
◆宇宙実験支援~免疫機能変動に関与するバイオマーカーを用いた将来の宇宙飛行士健康管理にむけて~

 

平成24年度「きぼう」利用テーマ(重点課題区分)において選定されたテーマの1つ、宇宙医学研究、「宇宙環境における健康管理に向けた免疫・腸内環境の統合評価(代表研究者:理化学研究所統合生命医科学研究センター 大野博司)」についてご紹介します。

 

本テーマでは、宇宙飛行士、および宇宙飛行マウスの生体試料を用いて、宇宙環境における腸内細菌叢(腸内の多種多様な細菌のグループ形成)や、代謝産物、免疫システムの変動を評価します。この得られた評価データを網羅的に調べて解析し、宇宙環境で特徴的に変動する代謝に関与する生理学的指標を特定します。さらに、軌道上におけるプレバイオティクス(腸内細菌叢を改善するなどの食品成分)の摂取による効果を検証します。

 

これらの実験データによって、宇宙環境によるヒトの免疫障害の評価をし、宇宙飛行士の健康管理に役立つ基礎的知見を得るということを目的としており、将来的には、ライフサイエンス研究や技術応用などにも寄与することが期待されています。

 

JSFではJAXA請負業務の1つとして、本宇宙飛行士およびマウス実験の支援を担当しています。飛行士対象実験については、数年前から着手されており、現在、着実に被験者数を増やしています。マウス実験については来年度のISSへの打上げ・帰還が計画されており、現在、解剖リハーサルなどを、研究提案者とJAXAとともに進めています。

 

 
◆アラブ首長国連邦との宇宙協力~宇宙人材の育成支援~

 

政府が進めている宇宙システム海外展開タスクフォースの活動の一環で、アラブ首長国連邦の宇宙機関と人材育成に関する協力を進めています。

 

本年1月には、UAEの大学生が缶サットを学ぶために来日し、また同国の若手宇宙技術者も日本の宇宙技術を学ぶために来日しました。

 

大学生は、1月2日~14日まで12名が来日し、千葉工業大学が提供する缶サットプログラムを受講し、缶サットの理論を学習したり、モデルロケットの打ち上げ体験を行ったりしました。またその後は、県営名古屋空港で無重力簡易実験に参加し、無重力環境下において油と水を混ぜたボトルの挙動を観察するなど、思い思いの実験を行いました。無重力簡易実験当日、名古屋地方はあいにくの大雪に見舞われましたが、雪を初めて見る学生もいて、無重力簡易実験と雪の感動に、みなさん大興奮でした。

 

宇宙技術者は、1月11日~18日まで11名が来日し、JAXAや日本の宇宙関連企業を視察したり、小型衛星に関するワークショップやグループワークへの参加、大学での講義を受講したりしました。

 

JSFでは、各国や各機関の要請に応じ、宇宙人材の育成支援を行っています。また、JAXAが開発した人材育成教材を活用して、各種プログラムを提供することが可能ですので、ご関心のある方はぜひお知らせください(日本語、英語ともに対応可能です)。

 

http://www.jsforum.or.jp/info/2016/jsf-lecture.html
▲JSFの宇宙人材育成支援のページ

 

 
◇◆3.特集
◆デブリ季報~ISSデブリ衝突回避プロセス~

(はじめに)
現在、米国の宇宙監視網(SSN)が観測しているスペースデブリは約23,000個と言われています。
国際宇宙ステーション(ISS)は、最初のモジュールが軌道上に配置されてから、日々増加しているデブリに対処するため、必要に応じてデブリを回避するマヌーバを実施できるよう、米国とロシアの飛行管制チームが体制を整えています。

 

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(ISSにおける通常のデブリ回避プロセス)
ISSにおける通常のデブリ回避プロセスは以下のとおりです。

①米国国防総省戦略軍統合宇宙運用センター(JSpOC)第18宇宙コントロール中隊(18SPC)が、SSNで観測しているデブリデータをもとに1日3回、ISSに接近するデブリがないかスクリーニングを行います。
もし、ISSに対し上下プラスマイナス2km、縦横25km四方の範囲内、時間的に72時間以内にデブリが接近する可能性があると予測された場合、ISSの軌道力学担当(TOPO)に報告します。

 

②TOPOが18SPCのデータを使い、衝突の可能性に関する詳細検討を行い、一連の基準をもとに危険性を検証し、結果をヒューストンとモスクワの飛行管制チームに報告します。TOPOは新しい追跡データをもとに衝突の可能性を検証し続けます。

 

③デブリの接近状況が、ある一定の基準に達した場合、デブリ衝突の可能性を最小限にするために、デブリ衝突回避マヌーバ(DAM)を行います。

  

DAMを実施するための軌道変更は、基本的にはモスクワミッションコントロールセンター(MCC-M)で制御されているプログレス宇宙船あるいはサービスモジュール(SM)で行われます。

一度、DAMが実施されることが決定されたら、ヒューストンとモスクワの合同チームは、マヌーバの実施規模と実施時期について議論を開始します。そして、MCC-Mは「cyclogram」と呼ばれるDAMの命令手順書を作成し、ISSのロシアモジュールにプログラムをアップリンクします。
この命令手順書は1日かけて、地上のテスト装置で検証が行われます。TOPOは手順書の作成と並行して、デブリ衝突のリスクについて検証を行い、衝突が起こらないと判断した場合は、DAMを中止することもあります。

 

(DAMが実施できない場合の緊急避難)
ISSが周回している高度400kmの低軌道でデブリの挙動を把握することは非常に難しいのです。DAMが中止になることもありますが、24時間以内に衝突の可能性が極めて高いデブリを突然確認することがあり、これは、衝突回避に必要な
時間が足りないことを意味します。
DAMを実施できず、1/10000以上の衝突の可能性があった場合、ISSのクルーは、ISSで一番安全なソユーズ宇宙船に緊急避難することになります。

 

これまで、緊急避難は4回(2009年3月、2011年6月、2012年3月、2015年7月)行われました。

2012年3月の緊急避難の後、より早くDAMが実施できるよう、プログラムを更新するように要請が出されました。
そして、2012年後半に事前デブリ回避マヌーバ(PDAM)が運用できるようになりました。PDAMは簡素化したDAMの命令手順書であり、コマンド入力の1時間後、自動的にマヌーバを実施するものです。
ただ、DAMを実施するのにソーラーパドルを適切な位置に変更する必要もあるため、PDAMには3時間が必要です。
1998年の最初のモジュール打ち上げ以来、20回のDAMとPDAMが成功裏に行われました。
PDAMはスペースデブリの数が絶えず増え続けISSの危険性が増している中で、ISSの安全性を確保するための能力で最も革新的な技術と考えられています。

  

「NASA Orbital Debris Quartly News Volume20,Issue4 October 2016」より

 

 
◇◆4.紹介コーナー
◆「理事長の独り言」第19号及び第20号掲載のお知らせ

 

「理事長の独り言」と題して、JSF理事長が執筆するコラムをホームページに掲載しております。現在新たに第19号及び第20号を掲載中ですので、ぜひご覧ください。

 

http://www.jsforum.or.jp/info/2016/19.html
△【第19号】APRSAFの宇宙教育活動
http://www.jsforum.or.jp/info/2017/20.html
△【第20号】宇宙と国民
http://www.jsforum.or.jp/info/2016/hitorigoto.html
△「理事長の独り言」全集

 

 
◇◆5.宇宙関連商品紹介
◆2017年版ロケットカレンダー販売中

 

毎年ご好評をいただいております2017年版ロケットカレンダーを販売中です。

今年は、「ニッポンの技術力」と題し、昨年同様、ロケットや「こうのとり」、「きぼう」などの写真をダイナミックに配した迫力あるカレンダーとなっております。

一般販売は、株式会社ビー・シー・シーが運営する「宇宙の店」で行っておりますので、こちらからお求めください。

 

http://spacegoods.net/SHOP/JSF-2017.html
△宇宙の店

 

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