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2017.06.30
お知らせ「JSFだより第93号」を発行しました

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◆◇◆   JSFだより 第93号

発行:2017年6月30日  

一般財団法人 日本宇宙フォーラム

 

今年も夏休みの季節が近づいてきました。毎年のことにはなりますが、夏休みのシーズンには全国各地の科学館等で宇宙関係の展示が開催されます。JSFが企画をする展示も多く開催されますので、お近くの科学館に是非ご家族でお立ち寄りください。また、「みちびき2号機」の打ち上げおめでとうございます。   (編集長YK)

 

<< 目次 >>

1.イベントガイド  

・「宇宙の日」記念、作文絵画コンテスト  

・山梨県立博物館 企画展「人類と宇宙展」  

・鹿児島市立科学館「アポロ展」  

・バンドー神戸青少年科学館 特別展「宇宙と人間」

 

2.JSF活動報告  

・宇宙実験

・宮崎科学技術館 展示企画「アポロ展」報告

 

3.特集  

・デブリ季報

 

 

◇◆1.イベントガイド

◆「宇宙の日」記念 作文絵画コンテスト作品募集中!

9月12日「宇宙の日」を記念した全国小・中学生作文絵画コンテストを 毎年開催しています。 現在、日本のチーム「HAKUTO(ハクト)」が、ロケットを打ち上げて 探査車を月面に送り込み、移動させて高解像度の映像を地球に送る 月面レースに挑戦しています。みなさんの自由な発想の作品をお待ちしています。

 

テーマ「月へ」:月を目指すレースが始まりました。月が身近な時代 になりそうです。あなたは月でなにをしますか?

 

作文は400字詰め原稿用紙2から5枚、題名は自由です。絵画はA2サイズ 以下の用紙を使用し、最寄りの科学館にご応募ください。このコンテスト は全国の小中学生の児童・生徒の方ならどなたでも参加できます。今年の応募締め切りは2017年7月31日(月)必着です。皆さまのご参加をお待ちしています。

 

http://www.jsforum.or.jp/event/spaceday/oubo.html

△応募方法は、「宇宙の日」ホームページをご覧ください。

 

◆山梨県立博物館で夏の企画展「人類と宇宙」開催直前!

山梨県笛吹市の山梨県立博物館にて、7月15日(土)から夏の企画展 「人類と宇宙~星空をめぐる歴史物語~」が開催されます。 JSFは本展に企画の段階から協力させて頂き、展示物の提供や運営のサポートなどを行っています。

 

本展では、キトラ古墳の天文図やロケット開発の歴史、人工衛星や探査機の 実物大模型、小惑星探査機「はやぶさ」がイトカワから持ち帰った微粒子の 実物試料などを展示し、人類と宇宙の関わりの歴史を紹介します。 夏休みは博物館で宇宙旅行をお楽しみください!

 

・開催期間 7月15日(土)~8月28日(月)(会期中無休)

・開館時間 9:00~17:00(最終入場16:30)

・観覧料  一般500円、大学生250円 (高校生以下および県内在住の65歳以上:無料)

 

http://www.museum.pref.yamanashi.jp

△企画展の詳細は山梨県立博物館HPでご確認ください。

 

◆鹿児島市立科学館「アポロ展~人類、月に立つ!~」(告知)

鹿児島市立科学館(鹿児島県鹿児島市)では、8月2日(水)から夏休み特別企画「アポロ展~人類、月に立つ!~」が開催されます。

 

この展示会は、「月の石・砂」を使ったJSFオリジナルの展示企画を活用戴くものです。展示の目玉は、もちろんアメリカのアポロ15号・16号で 採取された「月の石」、旧ソ連のルナ24号で採取された「月の砂」です。

 

1969年7月20日、アポロ11号によって人類は月面にその一歩を記しました。 それは人類が種としてこの地球に誕生して以来、数百万年の歴史の中で持ち続けてきた"夢"を実現した瞬間でした。しかし、その偉大な成功の裏には、アメリカと旧ソ連の国家の威信をかけた壮絶な宇宙開発競争がありました。

 

この展示会を通じて、月を目指した二つの国の知られざるドラマと、今後の人類の宇宙との関わりの姿を探ってみましょう。

 

・開催期間 平成29年8月2日(水)~8月31日(木) 10:00~17:30

・会場 同館4階 詳細は下記のホームページをご覧ください。

 

http://www.k-kagaku.jp/

 

◆バンドー神戸青少年科学館 特別点「宇宙と人間」(告知)

バンドー神戸青少年科学館(兵庫県神戸市)では、7月8日(土)から夏の特別展 「宇宙と人間」が開催されます。 JSFは同館の特別展業務を一昨年から行っており、今回も企画から制作・運営等の支援を担当しています。

 

現在、地球から宇宙へと人間が活躍する領域・空間を拡げていく構想が世界各国 で進められています。また近い将来には、人類は宇宙大航海時代に入っていくことも予測されています。

 

この展示会では、地球上の人間の生活を支える宇宙技術、宇宙へ人間を送り込む技術、月や惑星で人間が生活するために必要な技術について、JAXAや宇宙関連 企業の協力による宇宙機の実物や模型、グラフィックや映像等の展示により分かりやすく紹介します。

 

期間中、展示内容にあわせた講演会も開催されます。 この機会に、宇宙と人間の関わりの現状と将来について理解を深めましょう。

 

会期:平成29年7月8日(土)~8月22日(火) 9:30~17:00

会場:同館4階 詳細は下記のホームページをご覧ください。

 

http://kobe-kagakukan.com/

  

 

 

◇◆2.JSF活動報告

◆宇宙実験支援~国際宇宙ステーション「きぼう」で高品質タンパク質結晶を生成する~

2017年4月20日にバイコヌール宇宙基地から打上げられたタンパク質実験サンプルが、約6週間の軌道上実験を経て、6月2日、無事地上へ帰還しました。

 

私たち人間をはじめとする全ての生き物は、タンパク質のはたらきによって 生命活動を支えられています。タンパク質はみな固有の構造をもっていますが、これらの構造を解析することができれば、それぞれのタンパク質の機能や仕組みについて効果的な研究を行えるようになります。例えば、病気の原因となるタンパク質の結晶構造を正確に決定することが、安全性や有効性の高い治療薬の開発につながるのです。

 

重力が存在する地上の実験室で、高品質なタンパク質結晶を生成することは、非常に困難です。重力が影響し対流や沈降が起こることで、分子配列が乱れ、 結晶に濃度勾配がうまれてしまうからです。そこで本プロジェクトでは、 国際宇宙ステーション「きぼう」実験棟内、微小重力下で、不純物が少なく 品質の良い結晶を生成することを目指し、宇宙にタンパク質サンプルを打上げています。

 

宇宙実験の成功に貢献するべく、JSFは、実験計画書や手順書の作成、必要機 材の管理だけでなく、モスクワの研究所やバイコヌール宇宙基地まで赴き、JAXAや関連会社と協力して、実際に打上げられるタンパク質サンプルの準備や、宇宙船搭載に向けた最終確認試験を実施しています。また、帰還後のタンパク 質結晶を受け取り、モスクワや国内の研究所で観察業務支援にあたっています。(JAXA HPより引用)

 

国際宇宙ステーション「きぼう」における高品質タンパク質結晶生成実験 http://iss.jaxa.jp/kiboexp/theme/first/protein/index.html

 

「きぼう」で行ったタンパク質結晶化実験の観察結果(速報)

http://iss.jaxa.jp/kiboexp/news/170607_pcg.html

 

◆宮崎科学技術館 展示企画「アポロ展」報告

「今年の宮崎は科学技術で盛り上がります!」と語るのは宮崎科学技術館副館長 の中山さん。

今年で開館30周年を迎える宮崎科学技術館では、年間を通して盛りだくさんの記念行事が計画されています。

 

今回は、その第1弾として、JSFの「月の石・砂」を使った展示企画「アポロ展」 が採用され、4月29日から5月28日までの会期で開催されました。 同館では、外庭から空へ向けてそびえ立つH-Iロケットの実物大模型、館内には天吊りされた技術試験衛星5型(ETS-V)の実機(EM)など、日本の宇宙開発の歴史 を象徴する展示が出迎えてくれます。中でも、13年前のリニューアル時に導入したアポロ月着陸船「イーグル号」の実物大模型はJSFが寄贈したもので、今でも同館のメイン展示として地元の人々に親しまれています。

 

今回の「アポロ展」では、月着陸船をはじめ関係する常設展示と連携することで、 同館オリジナルの企画を実現することができました。

 

期間中は1万人を超える来場者があり、過去5年間の企画展では最高を記録しまし た。JSFが担当した解説ツアーも毎回好評で、終了後も熱心に質問される方の列が長く続きました。

 

アポロ展_縮小.jpg  

アポロ展の様子 

  

  

◇◆3.デブリ季報

◆NASAスペースデブリ季報

■人工衛星等宇宙機破砕事故について

宇宙機破砕で発生したデブリの状況を理解することは簡単ではありません。 軌道上にあるデブリの数で、2007年1月と2016年1月の10cm以上の大きさのものを比較してみると、12,146個と17,260個で、増加傾向にありますが、宇宙機破砕で発生したデブリ の内、40%は大気圏に落下し、既に燃え尽きています。 他方、1957年から行われた5,160回以上の宇宙ミッションのうち、わずか10回 の破砕事故で発生したデブリの数がデブリの全体数の34%を占めています。 さらに、この10回の破砕事故のうち、6回の破砕事故はロケットボディの破砕で発生したものです。 よって、現在考えられているもっとも有効なデブリ発生軽減の方法は、ロケッ トボディの破砕を防ぐことでしょう。ちなみに、残りの4回の破砕事故のうち、最も新しいものは、2007年1月の中国による風雲1C衛星破壊実験です。 この実験と2009年2月のコスモス2251とイリジウム33との衝突で発生したデブリ は軌道上にあるデブリの25%に当たります。

 

軌道上に周回しているデブリ17,260個(2016年1月集計)の内、53%以上は宇宙 機破砕によるものです。1957年から232個の宇宙機が破砕事故を起こしたと考えられています。宇宙機破砕の主要な原因は、推進系システム関連事故か、意図的な破砕によるものですが、おおよそ25%については、原因は不明となっ ています。しばしば国家安全保障と関連付けられる意図的な破砕で、軌道上にデブリが残っているものは1997年から10年間で風雲1Cの衛星破壊実験1回 しかありません。

 

そして、推進系システム関連事故のうち、現在一番多いものは、人工衛星の 軌道投入あるいはマヌーバーを行っている時あるいは残っている推薬による 爆発、コントロールシステムの故障です。

 

宇宙機が破砕した場合、通常ペイロード、ロケットボディ、構造物は、様々な速度で分離していきます。多くの宇宙機破砕は推進システムの機能不全や 宇宙兵器のテストのような事故や意図的な行動の結果です。 原因不明の破砕事故の場合は、通常低速で宇宙機から1つあるいは数個の部品の分離が発生します。 そして、原因不明の破砕事故の原因として考えられているのは、サーマル ブランケット、保護シート、太陽電池パネルの損傷やあるいは人工衛星等の小さな部品の損傷です。

 

さらに、推進系の不具合によるロケットボディの破砕により生まれたデブリ は意図的な破砕事故で発生したデブリよりも長期間軌道上に存在します。 これは、破砕事故が起こった高度がしばしは意図的破砕よりも高い軌道で起こっているからです。

 

宇宙機破砕の状況を見ると、宇宙機破砕は環境に対する人類の活動の影響の 指標であり、原因不明の破砕事故は人類が作ったものに対する環境の影響の 指標とも考えられます。

宇宙機破砕の歴史に関するNASAのレポートは1984年8月に初版が出版されて からこれまでに14版を重ね、デブリの数を記録してきました。現在、2016年 1月4日現在のデータを使用して15版を作成中です。 今後は毎年1回のペースで電子版のみを出版する予定とのことです。

 

「NASA Orbital Debris Quartly News Volume21,Issue2 May 2017」より

 

 

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