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2017.05.01
「JSFだより 第91号」を発行しました

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◆◇◆   JSFだより 第91号

発行:2017年5月1日

一般財団法人 日本宇宙フォーラム

 


4月は出会いの季節ですが、今年も多くの新入学生や新入社員の姿を目にします。最近は多くの方が宇宙の開発利用に関わる機会が増えたように思います。JSFが事務局を務める衛星設計コンテストも25回の節目を迎え、多くのニューカマーに参加いただけることを期待します。最近は大学等による小型衛星製作・打ち上げも増えてきており、コンテストの意義も高まってきていると感じます。(編集長YK)

  

<< 目次 >>

1.JSF活動報告  

 ・天文データ解析支援 アルマ望遠鏡を中心に

 ・第25回衛星設計コンテスト参加登録受付中

 ・「宇宙の日」作文絵画コンテスト作品募集  

 ・流山おおたかの森S・C ワクワク宇宙展

 ・スペースシンポジウム参加報告

 ・C-SIGMA VII参加報告

2.特集  

 ・デブリ季報

3.紹介コーナー  

 ・「理事長の独り言」第23号掲載のお知らせ

4.宇宙関連商品紹介  

 ・着用船外活動服(EMU)ご活用事例紹介

 

 

◇◆1.JSF活動報告

◆天文データ解析支援~アルマ望遠鏡を中心に

南米のチリには現代の天文学をリードする大型望遠鏡が集まっています。その中で、 日本が参加しているアルマ望遠鏡は、66台の電波望遠鏡(パラボラアンテナ)を 駆使する干渉計方式の大規模な電波望遠鏡です。

 

電波干渉計の解析というと、その道を進んできた研究者でなければなかなか手を 出せない代物になります。直接得られるデータが干渉縞なので、それを天体写真 のように変換する作業が必要です。

 

独特な解析が必要なアルマ望遠鏡のデータですが、より多くの研究者に利用して もらって成果を上げるには、解析の敷居を下げることが重要です。そこで、アルマ 望遠鏡では、計画の早い段階から、研究者には解析済みの天体写真の状態となった データを配布することが決まっていました。つまり、データを研究者に渡す前に、 観測所の誰かがデータを解析し、研究者が要求している品質を満たしているか 確認する必要があります。

 

JSFでは2014年12月から、アルマ望遠鏡のデータ解析と品質確認の支援 業務を開始しました。以来、年間で100近いデータの解析を継続して行ってい ます。アルマ望遠鏡の観測効率は今後も上がっていきますので、データ配布の スピードも同様に上げていく必要があります。滞りなくデータを配布し、最先端 の研究活動に少しでも貢献できれば幸いです。

アルマ望遠鏡について http://alma.mtk.nao.ac.jp/j/

 

アルマB.png

 アルマ望遠鏡山頂施設の12mアンテナと7mアンテナ

 

    

◆第25回衛星設計コンテスト参加登録受付中

衛星設計コンテストは8つの学会・機関が共同で実施している、高校生から大学院生 を対象とした、宇宙教育プログラムです。国内外の学生から小型衛星をはじめとする 様々な宇宙ミッションのアイデアを募集し、優秀な作品を表彰します。また、応募 作品すべてに専門家からのアドバイスシートが発行されます。 時に厳しい指摘もありますが、本気で衛星設計に取り組みたいと思っている学生さん にはまたとない機会です。 現在、第25回衛星設計コンテストの参加登録を受付中です。ご自身で携わっておら れなくても、お近くに衛星設計に興味を持っている学生さんやアイデアを持っている 高校生がいらっしゃいましたら、コンテストがあることを是非お伝えください。 皆さんの作品をお待ちしています。                                                                                                

 

~実施スケジュール~  

5月31日(水)  参加登録締め切り  

7月 7日(金)  作品応募締切  

8月下旬~9月上旬  書類審査結果通知

11月4日(土)   最終審査会(日本工学院専門学校 蒲田キャンパス)

詳しくはホームページ、または事務局までお問合せください。

皆様のご応募をお待ちしております。

 

衛星設計コンテスト事務局

(一財)日本宇宙フォーラム 広報・調査事業部内

TEL: 03-6206-4902 FAX: 03-5296-7010

E-mail: satconjimu@jsforum.or.jp

http://www.satcon.jp/

△衛星設計コンテストHP

 

◆「宇宙の日」作文絵画コンテスト作品募集

今年も、9月12日「宇宙の日」を記念した全国小・中学生作文絵画コンテストを 開催します。全国の小・中学生の児童・生徒の方ならどなたでも参加できます。 今年のテーマ「月へ」。月を目指すレースが始まりました。月が身近な時代になり そうです。あなたは月でなにをしますか? 詳しい応募要項については、「宇宙の日」ホームページご覧ください。 皆さまのご参加をお待ちしています。

 

http://www.jsforum.or.jp/event/spaceday/oubo.html

 

◆流山おおたかの森S・C ワクワク宇宙展

開業10周年を迎えた流山おおたかの森ショッピングセンターにて、3月25日 (土)~4月16日(日)まで10周年特別企画 流山おおたかの森S・C ワクワ ク宇宙展が開催され、JSFにて開催支援をいたしました。

 

2020年度に打ち上げを予定しているJAXAの次世代大型ロケット H3 ロケットや、小惑星リュウグウに向かって宇宙を航行中の小惑星探査機「はや ぶさ2」などの模型を展示し、日本の宇宙開発の「今」をお伝えしました。 なかでも、小惑星イトカワからサンプルを持ち帰った小惑星探査機「はやぶさ」 は実物大模型を展示し、その迫力にご覧の方々は驚いていました。 また、3月28日・29日には、「宇宙の日」キャラクター星ノ介くんが登場、 たくさんのちびっことふれあいました。

 

◆スペースシンポジウム参加報告(常務理事 吉富 進

スペースシンポジウムが、2017年4月3日(月)~6日(木)の間、米コロラド・スプリングスにて開催 されました。主催者によると、延べ参加者数は過去最大の見込み約13,000人、 展示参加企業も過去最大で188社が参加した模様です。本シンポジウムでは、 毎年世界の宇宙機関長が集うセッションが開催されています。NASAは現在長官 不在のため長官代行、JAXAは伊東執行役、アジアからはベトナム、韓国、中国の代表が参加、 その他12ヶ国の宇宙機関は長官・総裁クラスが参加しました。また、日本セッシ ョンとして、高田内閣府宇宙開発戦略推進事務局長から日本の宇宙開発政策につい て、山川宇宙政策委員からは日本の宇宙対外協力についての報告がありました。 その他、米戦略軍司令官ハイテン大将、米空軍司令官レイモンド大将他、米軍高官、 更には宇宙航空関連企業のトップも多く参加することから、此処へ来ればこれらの VIPと会える機会を持てるとの期待から、年々、参加者が増加しています。

 

スペースシンポジウムのプログラム構成は少々複雑です。

①Symposium:一般参加者が聴講可能(参加費:1,780(早割り)~2,200ドル)

②Tech Track:毎年のトピックに従った技術報告(追加料金)

③New Generation Space Leaders:35歳以下対象

④Cyber 1.7 Classified:事前確認と追加料金

⑤Space Classified:事前確認が必要

 

⑥Educators & Students: Space Foundation主催の"Teachers Liaisons" 対象者向け(今年は、インドからの先生も参加)。Teachers Liaisons プログラムは毎年全米から小中高先生約50名が選抜されて、宇宙教育に関する様々 な講義や体験学習が提供される制度で、本制度に採用されると以後3年間教育事業へ の参加が認められています。私は、今回このセッションに1日同席させて頂きました。 また、期間中、全世界の子供(幼小中高)からの絵画コンテスト入賞作品(ペイン ティング、イラスト、コンピュータペインティング各部門)が展示されています。 今回は日本人の入賞者はありませんでしたが、アジアからの入賞者がいました。 シンポジウム最終日は近隣子供たちが企業展示に招待されています。コロラド・スプ リングス市内のSpace Foundation本部には、「Discovery Center」と称する展示館を併設しています。一般の入場も可能ですが、展示物は 全て米国宇宙企業からの寄付で賄われ、充実しています。日本からはJAXAの宇宙食 が提供されています。夏休みの時期になると、子供向けの宇宙事業(有料)が提供され ます。例えば、6月中旬、9歳から11歳、12歳から14歳までと年齢層に分けて、 宇宙探査体験授業が295ドルで提供されるようです。他にもプログラムは多彩です。 (https://www.discoverspace.org/events/explore-space-experience

 

⑦By Invitation Only:招待者のみ参加可能。

私は、 Secure World Foundation主催の"New Actors in the Space Domain"に招待され、参加しました。

⑧Luncheon&Dinner:追加料金

 

8年前は日本企業の展示参加は皆無でしたが、2014年から徐々に増加、2年前から はJETROロス事務所の協力もあり、今年は10社が参加していました。在デンバー 総領事館からのご支援も頂いていました。

 

◆C-SIGMA VII参加報告
2017年4月19、20日にポルトガルのリスボンに位置する欧州海事安全庁(EMSA)においてC-SIGMA VIIが開催され、JSFの職員も会合に参加しました。

C-SIGMAは、Collaboration in Space for International Global Maritime Awarenessの略で、非軍事の宇宙技術の国際協力により、海事活動サポートを促進しようというものです。我が国においても、宇宙を利用した海洋監視(Maritime Domain Awareness:MDA)の取り組みがますます期待されているところです。今回の会合には、約50名の参加者のうち、日本からも10名弱の参加があり、関心の高さが伺われました。

 
今回のC-SIGMAでは、民間の小型衛星による海洋観測を計画している企業が多く参加、発表し、民間の衛星コンステレーションによる観測データの増加が期待されるところです。特に、既に商用利用されている小型衛星による自動船舶識別装置(AIS)のデータ販売や、複数の小型衛星による合成開口レーダ(SAR)による海洋観測など、民間の活動の幅が広がって来ていると感じました。計画中のものも多く、実際のデータ提供には少し時間がかかりそうですが、政府の衛星データのみならず、民間のデータも適材適所でうまく活用し、宇宙利用が進んでいくことを期待します。

 

リスボンB.png会場のEMSA前にて 

  

    

 

◇◆2.特集

◆デブリ季報

■ISSインド RISAT-1破砕事故発生

2016年9月30日、インドの地球観測衛星「RISAT-1」に破砕事故が発生しました。 原因は不明です。 「RISAT-1」は2012年4月26日に打ち上げられ、軌道傾斜角97.6度、高度 543㎞から539㎞の軌道を周回しているインド宇宙研究機関(ISRO)所有のCバンド の合成開口レーダを搭載している地球観測衛星です。 米国の宇宙監視網(SSN)によると、破砕当初は12個以上のデブリが観測出来ましたが、 11月8日現在、カタログ化できた唯一のデブリは10月12日に大気圏に落下し、残り のデブリも既に大気圏に落下済みとのことでした。 今回の破砕事象は高質量デブリの異常分離と分類されています。

 

■ISS搭載スペースデブリセンサー準備完了

国際宇宙ステーション(ISS)に搭載予定のスペースデブリセンサー(SDS)が機能テスト を完了し、ISS向けの最終統合テストのためにケネディ宇宙センターに搬入されました。 このSDSは2017年後半打ち上げ予定のスペースXでISSに搬入される予定です。 SDSの大きさはおおよそ1m四方。欧州宇宙機関(ESA)のコロンバスモジュールに取り 付けられ、50μm以上の微小デブリに係る衝突時間、衝突の速さ、衝突方向、衝突した デブリの大きさ・密度を計測することが可能です。 今回計測できた微小デブリの情報及び軌道情報を元にISSの高度周辺の1mm以下の 微小デブリに係るNASAデブリモデルの更新を最低2年以上かけて行う予定です。 さらに、今回のISSでのSDSの検証後、後継のSDSを使い多くの衛星が運用されて いる高度で同様の情報収集を行う予定とのことです。

「NASA Orbital Debris Quartly News Volume21,Issue1 February 2017」より

 

  

◇◆3.紹介コーナー

◆「理事長の独り言」第23号掲載のお知らせ

「理事長の独り言」と題して、JSF理事長が執筆するコラムをホームページに掲 載しております。現在新たに第23号を掲載中ですので、ぜひご覧ください。

http://www.jsforum.or.jp/info/2017/23.html △【第23号】情報収集衛星(その2) http://www.jsforum.or.jp/info/2016/hitorigoto.html △「理事長の独り言」全集

 

 

◇◆4.宇宙関連商品紹介

◆着用船外活動服(EMU)ご活用事例紹介

■かんぽ生命のCMにご活用いただきました。

高畑充希さんが伸びやかに踊るムービーの中で、子どもたちの夢の1つとして 宇宙遊泳中の姿が描かれています。 しかし、子どもの夢の実現なので、本物の宇宙遊泳とは少し様子が違います。 どんな様子か気になった方は、ぜひ以下をご確認ください。

 

★かんぽ生命 人生は、夢だらけ 第三弾「子どもたちが見ているこの国の未来」篇 http://www.yumedarake.jp/

ご好評頂いております「宇宙服レンタル」についてご興味を持たれましたら、 まずはお問い合わせください。

★宇宙服ミュージアム http://www.jsforum.or.jp/spacemuseum/

  

 

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