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2016.11.11
お知らせ「JSFだより 第86号」を発行しました

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◆◇◆   JSFだより 第86号

 
                        発行:2016年11月11日
                        一般財団法人 日本宇宙フォーラム

 
11月2日、静止気象衛星「ひまわり9号」が打ち上げられ、無事に所定の軌道に投入されました。ひまわり8号・9号は前世代の7号の後継機で、水平分解能が倍になり、観測時間が10分毎に短縮されるなど飛躍的に観測技術が向上しています。

気象のみならず、海洋観測、バイオマス火災など多岐にわたり活躍することを期待します。(編集長YK)

 
<< 目次 >>

1.イベントガイド
 ・福井県児童科学館にて特別企画展開催中
 ・G空間EXPOにて「みちびきキッズ~ペーパークラフト教室~」開催

 

2.JSF活動報告
 ・AMOS2016会合参加報告
 ・宇宙実験支援~植物ホルモン(オーキシン)と重力との関係
 ・向井千秋記念子ども科学館での「みちびき」キッズワークショップ
 ・無重力簡易実験
 
3.特集
 ・国連COPUOS宇宙活動の長期持続性ワーキンググループ会合

 

4.宇宙関連商品紹介
 ・2017年版ロケットカレンダー一般販売開始

 

 
◇◆1.イベントガイド
◆福井県児童科学館にて特別企画展開催中

 

福井県児童科学館「エンゼルランドふくい」では、11月20日までの間、「宇宙への挑戦!~日本のロケット開発」と題した特別企画展を開催中です。

 

宇宙に関する各種展示があるほか、期間中の週末(土、日、祝日)には、JSFが米国NASA、ロシア科学アカデミーから借用している「月の石」と月の砂」が展示されます。「月の石」はアメリカのアポロ15号及び16号で採取されたもの、「月の砂」は旧ソ連のルナ24号で採取されたものです。

 

お近くの方はぜひお越しください。

 

http://angelland.or.jp/wordpress/wp-content/uploads/2016/09/angellandnewsVol72.pdf
△エンゼルランド通信

 

 
◆G空間EXPOにて「みちびきキッズ~ペーパークラフト教室~」開催

 

日本版GPS「みちびき」(準天頂衛星システム)を、広く理解していただくために、ペーパークラフト教室をG空間EXPOにて開催いたします。
準天頂衛星システムは、準天頂軌道の衛星が主体となって構成されている日本の衛星測位システム(衛星からの電波によって位置情報を計算するシステム)です。

 

準天頂衛星「みちびき」のペーパークラフト工作やミニ測位体験ゲームを通じて、
みなさまの暮らしに役立つ「みんなのみちびき」についての理解を、楽しみながら深めていただきます。
みなさまのご参加をお待ちしております。

 

日時:2016年11月26日(土)10時30分~12時
場所:G空間EXPO(日本科学未来館 7階 会議室2)
対象:小学2年生~小学6学生(保護者同伴可)

 

http://michibiki.space/topics/event_papercraft161126.html
△応募方法など、詳しくはホームページをご覧ください。

 

 
◇◆2.JSF活動報告
◆AMOS2016会合参加報告

 

9月20日~23日の間、第17回AMOS(Advanced Maui Optical and Space Surveillance Technologies Conference)がハワイ州マウイ島で開催されました。

AMOSは毎年マウイ島で開催されており、宇宙デブリに関し、観測技術や政策などを議論する国際シンポジウムです。

 

今年一番の特徴は、参加者の急増です。一昨年、昨年は約500名強程度でしたが、今年は一気に686名にまで膨らみ、海外からは今年105名(昨年65名)、国別に見ても徐々に参加国は増加し、今年は18ヶ国、アジアからは日本、韓国に加えてタイからも初めての参加がありました。主催者であるマウイ商工会議所会頭にその理由を伺いましたが、まだ分析できていないようでした。今年のプログラムはこれまでと大きな変化があったわけではありません。

 

もう一つ、主催者が喜んで頂いたのは、念願の日本政府代表者の登壇です。今年初めて、外務省斉藤宇宙室長がスピーカとして参加されました。齋藤室長は、昨今のデブリ問題解決のためには国際協力が必須だという点を力説されました。

 

AMOSは従来、デブリの光学観測技術に関する技術会合でしたが、東京でJSFが始めたSSA国際シンポジウムに習って「SSA Policy Forum」セッションを設けて、米国をはじめとした各国の政策について議論するようになりました。今年のテーマは、宇宙交通管理(Space Traffic Management)でした。

 

昨今、メガ・コンステレーションという何千機もの衛星を打上げる計画が公表されています。日本国内でも50機程度のコンステレーション計画を表明している機関があります。国としてこのような計画をそのまま認めるべきか否か重大な課題を突きつけられています。因みに、JSFは本会合のスポンサーとして協力させて頂いています。

 

 
◆宇宙実験支援~植物ホルモン(オーキシン)と重力との関係

 

「オーキシン」という化学物質を知っていますか?オーキシンというのは植物が作り出す物質(植物ホルモンの一種)で、ほんの微量で植物を成長させたり、花を咲かせたり、実を付けたりと、私達の生活に近いところで重要な役割を果たしてくれています。

 

このオーキシンですが、植物の姿勢制御にも重要な役割を果たしていると言われていますが、まだ詳しいことは分かっていません。地上では根は下に伸び、茎は上に向かって伸びますね?でも重力がない宇宙では植物は地上と同じ様に姿勢制御することができません。その時、オーキシンはどのように働くのでしょうか?重力とオーキシンとの関係が分かれば、宇宙でも植物の姿勢を自在に操ることができるようになるのではないでしょうか?

 

それを調べるための実験が大阪府立大学の上田純一名誉教授らによって、国際宇宙ステーション(ISS)の日本実験棟「きぼう」で行われました。実験は、無重力環境下と人工重力環境下の暗所で、エンドウの種子を播種し、芽生えを3~4日間育て、地上に持ち帰り、植物の成長や姿勢制御に関係する遺伝子やタンパク質の変化を調べるというものです。これによって、重力の有無がオーキシンの働きにどの様な影響を及ぼすかが明らかにできると考えられます。本研究の成果として、地球とは異なる重力環境での効率的な植物栽培技術の開発につながることが期待されています。宇宙で育てられた植物は、2016年9月に日本戻ってきて、現在、大学で解析が進められています。(本掲載記事は上田先生にインタビューを行い、作成しました)。

 

JSFでは、本実験をはじめ、ISSの「きぼう」における研究者の実験が成功するよう、様々な支援を行っています。

 

http://iss.jaxa.jp/kiboexp/theme/life/auxintransport/
△Auxin transport紹介ページ

 

 
◆向井千秋記念子ども科学館での「みちびき」キッズワークショップ

 

10月29日(土)、向井千秋記念子ども科学館にて、子どもたちを対象にした「みちびきキッズ~ぺーパークラフト教室~in向井千秋記念子ども科学館」が開催されました。

 

このワークショップは、準天頂衛星「みちびき」のペーパークラフト工作やミニ測位体験ゲームを通じて、楽しみながら「みちびき」についての理解を深めてもらおうというもので、本会場で2回目です。

 

宇宙兄さんズによる解説とペーパークラフト工作を通して、2017年度に打ち上げが予定されている「みちびき」について楽しく学んで「みちびきはかせ」になったら、最後に作品を持って記念写真を撮影。
その誇らしそうな笑顔は、「みんなのみちびき」ウェブサイトをご覧ください。

 

http://michibiki.space/topics/event_papercraft161029.html
△「みんなのみちびき」開催レポート

 

 
◆無重力簡易実験

 

10月30日に一般の方を対象とした無重力簡易実験が行われました。

 

今回は4名の方にご参加いただき、シャボン玉、綱引き、砂時計、竹とんぼなど、参加者のみなさんが考えられた様々な実験を実施しました。ハロウィンが翌日だったこともあり、スーパーマンの仮装をして、無重力環境で飛ぶという面白い試みをされた方もいらっしゃいました。

 

無重力簡易実験は、航空機の高度を上げ、その後落下させることによって無重力環境を作り出す航空機による実験フライトです。
一般の方をはじめ、企業や団体のキャンペーン等でもお使いいただけますので、ご関心のある方はぜひお問い合わせください。

 

Parabolic1.jpg

 

http://www.jsforum.or.jp/other/zerog.html

△無重力簡易実験のページ

 

 
◇◆3.特集
◆国連COPUOS宇宙活動の長期持続性ワーキンググループ会合

 

JSFが主催(平成27年度から内閣府主催)してきた"SSAシンポジウム"でもこの動向は毎回フォーカスしてきました。本ワーキンググループ(WG on Long-Term Sustainability of Outer Space Activities)は国連宇宙空間平和利用委員会(UN COPUOS)科学技術小委員会の下部組織として2011年に設置され、サブWGとして更に①持続的宇宙開発利用、②宇宙状況把握、③宇宙天気予報、④規制等の4グループに分かれて議論されてきました。

 

まず2014年に宇宙活動の長期持続性を担保するためのガイドライン制定を目指しました。つまり、宇宙デブリを増やさないためにはどうすればよいかを決める会合です。本WGは全メンバーのコンセンサス(多数決ではなく全体合意)を得ることが大前提となっています。そのため2014年までの3年間精力的に多国間調整を繰り返し実施しましたが、全体合意は得られず、結論は2016年まで持ち越しとなりました。今年6月のWG会合では、それまでに準備された「前文」と「28のガイドライン」の合意を目指しましたが、この内12のガイドラインは合意されたものの、最も重要な「前文」と16のガイドラインは、更に"2年後の2018年
まで先送り"とされてしまいました。「前文」は、本ガイドラインは何のために作成するか等のフィロソフィが記載されますが、合意に漕ぎ着けなかったようです。

 

まだまだ前途多難です。一方で、EU主導で数年に亘り議論されてきた宇宙空間の安定的利用のための国際行動規範(International Code of Conduct)は既に空中分解しています。

 

あゆみは遅いですが、この種の問題は国際協力なくして解決できませんので、本WGの今後の動向を引き続き見守っていきたいと思います。(本記事は、堀川康前COPUOS議長からの資料を基に作成しました。)

 

 
◇◆4.宇宙関連商品紹介
◆2017年版ロケットカレンダー一般販売開始

 

毎年ご好評をいただいておりますロケットカレンダーの、2017年版の一般販売を開始いたしました。

 

今年は、「ニッポンの技術力」と題し、昨年同様、ロケットや「こうのとり」、「きぼう」などの写真をダイナミックに配した迫力あるカレンダーとなっております。

 

一般販売は、株式会社ビー・シー・シーが運営する「宇宙の店」で行っておりますので、こちらからお求めください。

 

http://spacegoods.net/SHOP/JSF-2017.html
△宇宙の店

 

 

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