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2015.06.16
お知らせ「JSFだより 第69号」を発行しました

「JSFだより 第69号」を発行しました。
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◆◇◆      JSFだより 第69号


                                      発行:2015年6月15日
                                      一般財団法人  日本宇宙フォーラム


JSFでは米国とロシアからそれぞれ「月の石」と「月の砂」を借りて、日本の様々な科学館等での展示を支援しております。
来月からは神戸市で展示される予定です。お近くの方は是非お立ち寄りいただき、科学館や企業等の展示企画ご担当の方は、ご興味あれば是非活用いただきたく、お声掛けください。(編集長YK)


<< 目次 >>

1.イベントガイド
 ・ISTS国際宇宙展示会開催
 ・バンドー神戸青少年科学館で「月の石」「月の砂」展示

2.JSF活動報告
 ・中央区小学校科学教室 サイエンスショーを開催

3.特集
 ・デブリ季報


◇◆1.イベントガイド

◆ISTS国際宇宙展示会開催

日本国内外の宇宙工学、宇宙科学、宇宙医学、宇宙法等、宇宙分野のほとんどをカバーする広い分野の専門家が研究発表を通じて交流を深め、宇宙活動を一層活性化することと、次世代を担う人材を育成することを目的に、2年に1回開催されている日本最大規模の宇宙国際会議「宇宙技術および科学の国際シンポジウム(ISTS)」の第30回記念大会が、兵庫県神戸市の神戸国際会議場で開催されます。

これに合わせて、すぐ隣の神戸国際展示場で、7月4日(土)から7月8日(水)まで、「ISTS国際宇宙展示会」が開催される予定です。
この展示会ではJAXAの他、国内外の宇宙航空関係企業や地元神戸の企業などが最新技術などについて紹介する展示を行います。
JAXAブースでは、JAXAの最近の活動を紹介する模型や実機、映像やパネルの展示を行う予定で、JSFでは、JAXAブースの出展支援をさせていただいております。さらに同じ会場では、「HYOGO-KOBE 宇宙博」と題して様々なイベントが同時開催される予定ですので、ご興味のある方はぜひ足をお運びください。

http://www.ists-kobe.com/
△第30回ISTS兵庫・神戸大会地元事業実行委員会ホームページ
http://www.ists.or.jp/2015/
△ISTS公式ページ(英語のみ)


◆バンドー神戸青少年科学館で「月の石」「月の砂」展示

兵庫県神戸市のバンドー神戸青少年科学館にて、7月4日(土)から夏の特別展「宇宙への挑戦」が開催されます。JSFは、この宇宙展に企画協力させていただき、展示物の提供などを行っています。

月に到達してから半世紀、人類は地球周回軌道上の宇宙空間に建設した恒久的な宇宙ステーションを活動の場とするとともに、太陽系、さらには銀河から全宇宙の大きな謎を探る挑戦を続けています。
この特別展では、1960年代の冷戦を背景にした米ソ(アメリカ・旧ソ連)の月競争における壮大なドラマを展開するとともに、現在も挑戦し続けている「宇宙活動」を、実物模型やパネル・グラフィック映像などをとおして紹介します。
JSFが提供する「アメリカとロシアの月サンプル」は目玉の一つです。ぜひこの機会にご覧ください。

夏休みは、家族みんなで科学館へ!!
詳細はこちらをご覧ください。
http://kobe-kagakukan-event.com/2015summer/
△夏の特別展「宇宙への挑戦」公式ホームページ
http://kobe-kagakukan.com
△バンドー神戸青少年科学館ホームページ

※JSFでは、「月の石」をNASAから、「月の砂」をロシア科学アカデミーから長期借用して展示・イベントなどに活用しています。ご興味のある方は、ぜひお問い合わせください。


◇◆2.JSF活動報告

◆中央区小学校科学教室 サイエンスショーを開催

6月6日(土)、中央区立教育センター(東京都中央区明石町)にて、JSFが企画・運営を支援させていただいた「平成27年度小学校科学教室 サイエンスショー」が開催されました。
このサイエンスショーは中央区内の小学生を対象に毎年開催されるもので、今年で8回目となります。
サイエンスライターとしてマルチな活動を行う山田ふしぎさんを講師に迎え、宇宙の不思議を体験できる実験を行いました。真空に近い状態を再現して宇宙服の必要性を学習したり、水素と酸素を混合してロケット打ち上げのパワーを体感したりと、楽しく学んでいただきました。参加した5年生児童78名は、その巧みな語り口に引き込まれ、終了後には講師を質問攻めにしていました。


◇◆3.特集

◆デブリ季報

■ISS、2014年の3回目のデブリ回避マヌーバを実施
2014年7月23日、ISS(国際宇宙ステーション)は2012年に破砕したロシアブリーズM上段から発生したデブリを回避するためマヌーバを実施しました。この回避マヌーバは1999年のISSの打ち上げから19回目、2014年としては3回目となります。
米国戦略軍(USSTRATCOM)宇宙監視網(SSN)の情報によると、レーダ反射面積(RCS)から類推した当該デブリの大きさはおよそ15~20cmで、落下速度はISSのおよそ250倍。予測が非常に難しく、回避マヌーバをしない場合の衝突確率は500分の1と予測されました。
今回の回避マヌーバの特徴は、軌道を下げる形で行われたことです。通常、回避マヌーバは大気摩擦により軌道が下がるISSを上昇させる作業を同時に行うために、軌道を上げる形で行われます。
物資補給船プログレス56Pの打ち上げ予定まで1日を切っていたため、ISSの運用スケジュールを考慮して、軌道を下げる回避マヌーバを実施したとのことです。

■2014年の第2四半期に発生した3件の軌道上破砕事故
2014年7月6日、中国の海洋観測衛星「海洋(Haiyang)」2Aの破砕事故が発生し、4個のデブリ発生が確認されました。この破砕が発生した際の衛星軌道は、高度965kmの円軌道で軌道傾斜角99度でした。なお打ち上げは2011年8月15日、長征4Bで行われました。
他の破砕事故は、ロシアプロトンブロックDM第4段から分離したSOZモータ由来のものです。このモータの破砕事故は歴史があり、第2四半期で2回、2014年だけでも4回発生しており、さらに最初の破砕事故まで遡ると43回も発生しています。
1回目の破砕事故は近地点770km×遠地点18,750km、軌道傾斜角65度の軌道で発生。少なくとも16個のデブリを発生させました。2回目の破砕事故は近地点730km×遠地点18,790km、軌道傾斜角65度で発生。およそ70個のデブリを発生させました。なお、これらSOZモータはロシアの衛星測位衛星「グロナス(GLONASS)」を打ち上げたロケットに使用されたものです。

■ISSで確認されたデブリ等で発生したダメージ
2014年7月、ISSのクルーがISSのP4トラス太陽電池パドル用展開型ラジエータ(PVR)にある流星塵・デブリ(MMOD)由来と思われる衝突痕を写真撮影しました。NASA専門家の分析によると、衝突痕の大きさは13cm×10cm、2014年5月12日から2014年6月20日の間に事故が発生したとのことです。
衝突痕は、ハニカム構造パネルに高速度でインパクトがあった場合に発生するパネルが花弁状にめくれあがった形状をしています。この衝突痕があるPVRの反対側にも塗料が剥げていることが確認されていて、1.8cm×1.3cmの穴が開いており、MMODが突入した側と思われます。
ラジエータパネルには6.6cm間隔でパネルを冷却する冷却水が流れるチューブが配置されていて、ダメージも撮影されていますが、冷却水漏れは確認されていません。
ISSの冷却システムは同様な冷却システムを持っていたスペースシャトルよりも、MMOD衝突に対して漏れにくいように設計されています。ただ、今回は運が良かった可能性もあります。
PVR以外に3A太陽電池パドル(SAW)に7mm程度の大きさのMMOD由来と思われるダイオードの亀裂があり、その大きさは36cm位となっています。このダイオードの亀裂により、3ASAWにある400あるセルをまとめた一列が完全に故障しています。
しかし、この故障による電力不足は発生していません。なぜなら、1つのSAWには400のセルが82列あるからです。つまり、1つのSAWには32,800セルの太陽電池があり、ISSはこのSAWを8個搭載しているのです。
その他、2か所の亀裂が見つかっていて、1つは2AのSAWにMMOD由来と確認されたのもので、もう1つは3AのSAW上のものですが、MMOD由来であることは確認されていません。

「NASA Orbital Debris Quartly News Volume18,Issue4 October  2014」より

 

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