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2015.09.15
お知らせ「理事長の独り言 第4号」を掲載しました

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【第4号】「宇宙の日」と有人宇宙飛行

 

                         平成27年9月14日

 

9月12日は「宇宙の日」である。1992年に毛利衛さんが日本人として初めてスペースシャトルに乗って宇宙に飛び立った記念日だ。この時から、日本の有人宇宙飛行計画が本格的に始まったと言える。今年の宇宙の日に我々JSFは、文部科学省、JAXA、国立天文台などと協力し、毛利さんが館長のお台場にある日本科学未来館で、「『宇宙の日』わくわくフェスティバル」を開催した。小・中学生等子供たちを対象にほぼ一日をかけて作文絵画コンテスト、宇宙クイズ、宇宙飛行士に関する講演などのプログラムを組んだ。大勢の子供たちの笑顔や歓声が、そのまま宇宙の将来の発展に繋がることを願った。

 

「宇宙飛行士の日」というのもあるのだが、ご存じだろうか。これは主にロシアで毎年4月12日に祝われる日である。1961年にソ連邦(当時)のユーリー・ガガーリンがボストーク1号に乗って地球を1周した史上初の有人宇宙飛行をした記念日である。ガガーリンの言葉『地球は青かった』は世界中で有名になり、彼はソ連邦英雄の勲章を受けただけでなく、世界のヒーローになった。

 

このように有人宇宙飛行こそは人類の宇宙への挑戦を象徴する。最先端の宇宙技術能力がなければできない事業であり、国力をも表す。子供たちにとっては、“人が活躍できる”宇宙となり、心を奮い立たせる冒険だ。宇宙飛行士との交信は、子供たちが宇宙飛行士や科学者になろうとする夢や希望をも後押しする。従って、有人宇宙飛行はこれからも世界の子供たちのあこがれの対象であり続けるだろう。

 

現在の有人宇宙飛行計画の国際宇宙ステーション(ISS)は1998年から組み立てが始まり、2011年に完成した。2020年までは運用継続が決まっており、米国の提案で2024年まで延長しようという動きがある。ロシアやカナダは延長を決め、欧州は来年判断しそうだ。日本も早急に決断しなければならない。筆者は1988年9月、米国の国務省にISS計画の参加12か国(現在は15か国が参加)が集い、ISS条約に調印した式典に参加した。多数の参加者が高揚感に包まれた光景を今も鮮明に覚えている。当時、ISS計画は旧ソ連に対する西側の結束力を示す政治的意図が強かった。しかし、旧ソ連が崩壊、東西冷戦が終わり、ロシアが1998年にISSに参加してからは、ISSは真に「平和」の宇宙プロジェクトになった。

 

地上では地域によって、政治、経済、安全保障等の分野で関係国の利害衝突や国家関係の不安定化が繰り返されている。このような時だからこそ、多くの国々による連携・協力によって世界規模の有人宇宙飛行計画を継続し、「平和の宇宙」を創るために努力することが人類史的な意義を持つのではないだろうか。

 

 

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【理事長の独り言 バックナンバー】

【第1号】“中年の星”油井亀美也さん宇宙へ飛び立つ!

【第2号】夏の特別展「宇宙への挑戦」

【第3号】「こうのとり」が運ぶもの

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