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2015.07.24
お知らせ「理事長の独り言 第1号」を掲載しました
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【第1号】 “中年の星”油井亀美也さん宇宙へ飛び立つ!

 

                                                                         平成27年7月23日

 

今朝午前6時過ぎ(日本時間)、“中年の星”で話題のJAXA宇宙飛行士の油井亀美也さんが宇宙に飛び立った。ソユーズ宇宙船に乗って、米国のチェル・リングリン、ロシアのオレッグ・コノネンコの両宇宙飛行士とともに、カザフスタンのバイコヌール宇宙基地から、国際宇宙ステーション(ISS)に向かった。打ち上げは無事に成功し、ソユーズは午前11時45分頃(同)にはISSにドッキングした。

 

油井さんはこれから約5か月間ISSに滞在し、いろんな仕事をこなさなければならない。まず、目前に迫るのが8月16日に種子島宇宙センターから打ち上げられる予定の無人補給機「こうのとり」(HTV)5号機をISSのロボットアームで捕まえ、ISSにドッキングさせることだ。地上で交信役を務める若田光一さんとの協働作業らしいが、とても重要な役割だ。また、ISS滞在中は日本実験棟「きぼう」で、物質・物理科学、生命科学、宇宙医学の各分野での様々な実験を行うとともに、超小型衛星の放出や高エネルギー電子・ガンマ線観測装置の設置なども行うと聞く。国内外の研究者がこれらの実験等の成果に大きな期待を抱いていると思う。油井さんの活躍と実験や観測の成功を心から願うもので、是非、“一等星”になって輝いてほしい。

 

今回のソユーズ宇宙船はISSへ打ち上げられるものとしては43回目だという。これまですべて成功しているから、ソユーズ宇宙船の信頼性は素晴らしいというしかない。

ISSへの宇宙飛行士の輸送手段は、ロシアがISS計画に参加するまではスペースシャトルだけだったが、2011年にシャトルが引退してからはソユーズが唯一の輸送手段となった。ISSを維持できるか否か、成果を上げられるか否かはソユーズが使えるか否かで決まる。つまり、現状ではロシアがISSの協力パートナーであり続けるかどうかがISSの運命を左右するといっても過言ではない。

 

私は昨年10月までの3年余、別の仕事でウクライナに滞在していた。一昨年の11月から始まったウクライナ危機を巡り、米ロは厳しく対峙し、それが両国関係を悪化させている。そのため、ISSの行く末に悪影響が出ないか、具体的にはロシアがISSから脱退する可能性がないか懸念していた。しかし、幸いなことにそうとはならず、ロシアはウクライナ紛争に関わる諸問題をISSとは切り離して協力を続けると決めたようだ。ISSは米ロをつなぐ重要なプロジェクトと言える。

 

宇宙は人類が共有すべき空間である。だからこそそこは平和でなければならない。そのために世界は協力することが重要だ。ISSはその大きな象徴の一つでもある。

 

 

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