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2014.12.16
お知らせ「JSFだより 第63号」を発行しました

「JSFだより 第63号」を発行しました。
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◆◇◆      JSFだより 第63号


                                      発行:2014年12月16日
                                      一般財団法人  日本宇宙フォーラム


小惑星探査機「はやぶさ2」が無事に打ち上げられました。
順調にいけば、東京オリンピックの熱狂も冷めやらぬ、2020年末に小惑星のサンプルを載せて、地球に帰還する予定となっています。
早いもので、もう2014年も終わりますが、今年度も「持続的宇宙開発利用と宇宙状況認識の推進国際シンポジウム」を開催しますので、是非足をお運びください。(編集長YK)

 

<< 目次 >>

1.イベントガイド
 ・油井宇宙飛行士と描く宇宙の夢プロジェクト展 開催
 ・持続的宇宙開発利用と宇宙状況認識の推進国際シンポジウム 開催

2.JSF活動報告
 ・APRSAF-21 水ロケット大会
 ・スペースカフェ☆お茶の水「はやぶさ2」打ち上げパブリックビューイング裏話
 ・航空機による無重力簡易実験
 ・3大学による合同航空機実験

3.紹介コーナー
 ・「2015年2月号 今、こんな旅がしてみたい!」で簡易無重力実験紹介
 ・着用型船外活動服(EMU)活用紹介

4.JSFディープインサイト
 ・宇宙を利用した海洋監視(Maritime Domain Awareness: MDA)


◇◆1.イベントガイド

◆油井宇宙飛行士と描く宇宙の夢プロジェクト展 開催

油井亀美也宇宙飛行士の出身地である川上村(長野県南佐久郡)にて、当財団が企画協力させていただいた、油井宇宙飛行士と描く宇宙の夢プロジェクト展が開催されます。
川上村は、高原野菜の栽培が盛んで、中でもレタスのブランドとして全国的に有名です。
会場は、川上村文化センター からまつホール内の特設スペース。
油井さんにちなんで有人宇宙開発に的を絞り、輸送手段であるソユーズロケットやH-IIBロケット、長期滞在先のISSと「きぼう」、宇宙食などを展示します。
また、地元ならではの油井さんのゆかりの品も展示予定で、川上村マスコットキャラクター「レタ助」とのコラボ企画も進行中です。
また、開催初日には、サイエンスショーも開催されます。
詳細は、川上村のホームページをご覧ください。
http://www.vill.kawakami.nagano.jp/

期 間: 2014年12月20日(土)~2015年3月1日(日) 
場  所: 川上村文化センター(長野県南佐久郡川上村大字大深山348-9)
     http://www.vill.kawakami.nagano.jp/shisetu/03_bunka.html
入館料: 無料


◆持続的宇宙開発利用と宇宙状況認識の推進国際シンポジウム 開催

スペースデブリ問題は、一国では解決できない“人類共通の課題”です。
その課題に対処する第一歩として、JSFでは過去3回、この人類共通の課題を共有し、対処するためのシンポジウムを開催してきました。
1回目、2回目は欧米各国、アジア諸国から政策決定トップレベルの関係者を招待して、政策面の議論を展開してもらいました。
3回目は政策的合意をもとに、日本が問題解決の技術的リーダシップを発揮するために必要な提言をまとめることを目的として、シンポジウムを開催しました。
過去3回のシンポジウムでは、招待講演者のみならず、多くの方々から「タイムリーで有益な会合であった」と評価を得ることができました。
今年は、「持続的宇宙開発利用と宇宙状況認識の推進国際シンポジウム」と題し、長年宇宙環境利用の研究を推進してきた東京工業大学総合理工学研究科との共催で行います。
キーワードは「状況認識」で、持続的宇宙開発利用の推進のため、これまでとは違ったシンポジウムを企画しておりますので、ぜひご期待ください。

期 間: 2015年2月26日(木)~2月27日(金)
場 所: THE GRAND HALL(品川グランドセントラルタワー3階)
主 催: 東京工業大学総合理工学研究科、一般財団法人日本宇宙フォーラム
参加費: 無料(事前登録制)
申 込: 1月下旬から開始予定(再度ご案内させていただきます)


◇◆2.JSF活動報告

◆APRSAF-21 水ロケット大会

11月29日(土)、30日(日)、APRSAF-21水ロケット大会(AWRE)が、千葉県の日本大学船橋キャンパスにて開催されました。
JSFは本大会の運営支援を担当しました。

APRSAFは「アジア・太平洋地域宇宙機関会議(Asia-Pacific Regional Space Agency Forum)」のことで、1993年に日本が主体となって設立し、アジア・太平洋地域の26ヶ国が参加し、アジア・太平洋地域における宇宙活動について情報交換をし、宇宙分野での協力活動の構築に向けて議論を行う会議です。

APRSAF水ロケット大会は、APRSAF宇宙教育普及分科会(現:宇宙教育分科会)の勧告を受けて、2005年に福岡・北九州で第1回目の大会が開催されて以来、毎年APRSAF本体会議と同時期に開催されています。
開催地は毎年APRSAF主催国の持ち回りとなっており、2014年は北九州以来の日本開催となりました。

APRSAFについて:http://www.aprsaf.org/jp/about/
APRSAF宇宙教育分科会について:http://www.aprsaf.org/jp/working_groups/sea/

大会1日目には、和歌山大学宇宙教育研究所の秋山演亮特任教授による缶サット講義や、日本科学未来館へのカルチャーツアーが行われました。
2日目には生徒たちによる水ロケット製作・打ち上げのほか、指導者による各国宇宙教育の情報交換が行われ、最後は表彰式とFriendship Partyで締めくくられました。
本大会にはアジア・太平洋地域の17ヶ国から12歳~16歳までの生徒ら約70名と指導者等が参加し、水ロケット製作・打ち上げという共通のプログラムを通じて、国境を越えた参加者相互の意見交換や親睦を深めるなど、盛んな国際交流が行われました。

日本からは、国内代表選考で選抜された、佐賀県立唐津東高等学校、兵庫県立芦屋国際中等教育学校、宮崎県立五ヶ瀬中等教育学校の3校から生徒計6名が参加しました。
本大会では1~3位、特別賞が設けられており、宮崎県立五ヶ瀬中等教育学校の福元大貴さんが2位、兵庫県立芦屋国際中等教育学校の吉村朋美さんが3位並びに特別賞を受賞し、自国開催の大会ということもあり大いに盛り上がりました。
なお1位は、マレーシアのNor Hafizi Bin Shaharudinさんが受賞されました。

*本大会では各参加者が2回水ロケットを打ち上げることができ、着地点から目標地点までの距離を競います。
1~3位は着地点から最短距離順、特別賞は2回分の合計距離が一番短い人に与えられます。

JSFとして、今回運営支援を通じて子ども達の国際交流のために貢献できたことを光栄に思います。
来年の第22回APRSAFはインドネシアで開催される予定です。


◆スペースカフェ☆お茶の水「はやぶさ2」打ち上げパブリックビューイング裏話

2014年12月3日(水)13時22分04秒、小惑星探査機「はやぶさ2」と小型副ペイロード3機を搭載したH-IIAロケット26号機がJAXA種子島宇宙センターから打ち上がりました。

パブリックビューイングの会場となったアーツ千代田3331コミュニティスペースでは、10秒前からカウントダウンを開始。
「10・9・8・7・6・5・4・3・2・1・ゴォ~~~!」「ワァー」「キャ~」「オォー」パチパチパチ (拍手) …カシャカシャカシャ(シャッター音)…
講師の山田先生(JAXA)、参加者、スタッフ。会場にいたみんなで打ち上げ成功の喜びを分かち合いました。感慨無量。

打ち上げ延期が続く中で、平日昼に開催となったパブリックビューイング。みなさんにお越しいただけるのか正直不安でした。
「最悪の場合、スタッフ3人と山田先生だけかもしれません。それでも千代田区でパブリックビューイングを開催したいです。協力していただけますか?」そう電話で伝えると、「それだけ(4人)いれば、寂しくはないですね。」と山田先生。グッときました。

覚悟して臨んだ当日。ありがたいことに用意した70席は満席となり、急遽追加席を用意することになりました。参加者の中には小学校を休んで来てくれた親子連れもいました。
参加された方がtwitterに寄せてくださった感想をご紹介させていただきます。
「観戦した一人です。とてもいい打ち上げでしたね! 山田先生の解説もウラ話・笑い話取り混ぜ、とても面白かったです。アーツ千代田3331も元が校舎だったとは思えないオシャレで落ち着いた良い場所でした。」

12月5日、「はやぶさ2」は無事にクリティカル運用期間を終了しました。「はやぶさ2」の旅は始まったばかりです。
ミッション成功と地球への無事の帰還を祈るとともに、みんなで「はやぶさ2」を応援していきましょう。


◆航空機による無重力簡易実験

2014年11月30日(日)、航空機による無重力簡易実験を実施しました。
これは航空機の放物線飛行で作られる約20秒間の無重力環境において簡単な実験を行うというもので、JSFが事務局をしています。
当日は天気にも恵まれ、6名の参加者は無重力で水を飲んでみたり、書道をしてみたりと、思い思いの実験を楽しんでいました。
JSFでは、実験の参加者を随時募集しておりますので、ご興味のある方は、以下のURLをご確認ください。
http://www.jsforum.or.jp/other/zerog.html


◆3大学による合同航空機実験

2014年12月3日(水)~4日(木)に、早稲田大学、東洋大学、明治大学による合同の航空機実験がダイヤモンドエアサービス(株)の小型航空機MU-300を用いて実施されました。
この実験は、2011年度に開催された「第10回 航空機による学生無重力実験コンテスト」の参加者が、それぞれの実験を発展させたものです。
研究室単位では実施が難しい航空機実験ですが、JSFでは、複数チームによる合同航空機実験を受け付けていますので、ご希望の方はお知らせください。


◇◆3.紹介コーナー

◆「2015年2月号 今、こんな旅がしてみたい!」で簡易無重力実験紹介

地球の歩き方編集室が発行する「2015年2月号 今、こんな旅がしてみたい!」で、航空機による簡易無重力実験の紹介をしていただいております。
ぜひ書店でお手に取ってご覧ください。
http://www.arukikata.co.jp/guidebook/select/select01.html


◆着用型船外活動服(EMU)活用紹介

宇宙服レンタルをご活用いただいTVCMのご紹介です。

当財団所有のEMU宇宙服(着用型)をauのTVCMにご活用いただきました。
松岡修造さんと柳原可奈子さんの掛け合いですでにおなじみのこのCM、今度は宇宙が舞台です。
柳原さんが着用されたEMU宇宙服(着用型)は重量約30kgですので、さぞ撮影時にはご苦労があったかと想像いたしますが、とても楽しそうで浮遊感たっぷりです。
CMはyoutubeで公開中ですので、ぜひご覧ください。
https://www.youtube.com/user/aubyKDDIofficial

EMU宇宙服(着用型)は映像や広告制作用として貸し出しておりますので、ご興味のある方はこちらからお問い合わせください。
http://www.jsforum.or.jp/spacemuseum/


◇◆4.JSFディープインサイト

◆宇宙を利用した海洋監視(Maritime Domain Awareness: MDA)

我が国では、2008年の宇宙基本法制定以降、安全保障分野で宇宙の利用をどう進めるかが検討課題となって来ました。
この中で、特に米国との協議において浮上した課題の一つが、「宇宙を利用した海洋監視(Maritime Domain Awareness: MDA)」です。
2014年5月に開催された宇宙に関する包括的日米対話(第2回会合)の共同声明では、「双方は、・・・宇宙を利用した海洋監視(MDA)による運用及び経済面の利益を評価することに関する協力に係る継続した関心を再確認した。」と記載され、今後の宇宙利用に大きな期待が示されました。
一方、海洋に関する活動は、海上交通、漁業、海洋セキュリティ(不審船、海賊、密輸等)、海洋環境保全、資源海洋・エネルギー利用、レジャーなど多くのものがあり、また、歴史も古いため多くの機関が関係しており、今後我が国でMDAを推進していく一元的な体制のあり方について更なる検討を進めていく必要があります。

このような状況を踏まえ、JSFでは一般財団法人新技術振興渡辺記念会の助成協力を得て、MDAという概念の提唱国であり、活動が進んでいる米国を中心に、宇宙を利用したMDAの活動状況を調査しました。

以下のとおり、その要約を紹介したいと思います。
・衛星自動船舶識別装置(Automatic Identification System: AIS)の有効性は、広く認識され、その活用が進められている。
・特に、20機を超えるコンステレーションが形成されれば、世界のほぼ全域についてリアルタイムで船舶の追跡が可能になり、安全保障面のみならず多くの用途に使えるインフラが形成される。
・衛星AISについては、船舶が多く存在する海域での信号衝突の問題が指摘されている。この問題については、様々な対応策が検討されており、ごく限られた海域を除けば、将来的には大きな問題とはならないと思われる。
・出港から帰港までの連続した航路データが入手できることから、標準的な運航パターンを抽出し、そこから外れた運航を行っている船舶を検出する等の新たな取り組みが行われている。
・衛星AISとレーダ衛星画像等の組み合わせ利用については、有効性は認識されているものの、米国のUnclassifiedなMDA活動においては、あまり利用は普及していない。衛星画像については、コストが高い、タイムリーに必要な画像が入手できない、といった意見があった。米国には、商用レーダ衛星を運用する機関がないのも一因と思われる。
・MDAの目的によって衛星データの重要性が異なる点も指摘できる。航行安全には衛星AISは欠かせないし、例えば、洋上の油汚染については、衛星画像が有益である。一方、麻薬の密輸の防止については、例えば、AISを搭載していないカモフラージュした高速ボートが使われるので、衛星データはそれほど有効でないと思われる。
・海洋に関する活動は、海上交通、漁業、海洋セキュリティ、海洋環境保全、資源海洋・エネルギー利用、レジャーなど多くのものがあり、また、歴史も古いため多くの機関が関係している。また、必然的に一国では完結せず、国際協力が必要となる。このため、MDAの推進体制も重要な側面である。
・米国においては、国全体の海洋安全保障国家戦略が策定され、そのもとで、国家MDA計画が作られている。また、組織的にも政府全体をカバーする組織(MSIPC、NMIO)が整備されている。欧州でも同様の動きが見られる。
・MDAにおいては、様々な観測データや船舶、貨物等に関する情報、人的情報も使われる。これらの、他種多様な情報を統合し、オペレーションに活かせる情報を抽出するため、データフュージョンセンターと呼ばれる組織が設置されている。データフュージョンセンターは、米国のみならず、英、イタリア、シンガポール等においても設置されている。
・国際協力も活発で、今回訪問したJIATF-Southのように、データフュージョンセンターも国際的に活動している。

詳しい調査結果については以下を参照ください。
http://www.jsforum.or.jp/2014-/FY25_2_MDA.pdf

 

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