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28年度開催結果 作文の部 審査委員長 講評

審査を終えて

作文の部 審査委員長

菊地 涼子

 「宇宙とわたし」をテーマにした今年は、小学生849編、中学生723編の応募がありました。子供たちの作品には読めば読むほど引きこまれました。大人では考えつかないようなアイデアにハッとさせられることも度々です。それは表現方法であったり、物語の設定であったり、未来予測であったりして、私たち審査委員も大いに啓発されました。
 今回与えられたテーマは難しかったのではないでしょうか。「宇宙とわたし」、しかも「将来自分が宇宙とどうかかわるか」「自分が望む宇宙とのかかわり」というのです。このテーマに真正面から向き合って将来の自分の夢や仕事と結びつけるものもあれば、SF仕立てで描いたり、環境問題などを抱える地球と宇宙とのかかわりで表現したり、身近な人をからめたりと、アプローチに工夫が見られたことも印象的でした。直接、間接にテーマに沿おうとした子供たちのがんばりに感心しました。
 さらに審査の基準としたのは以下の四点です。
① 豊かな発想、独自のアイデアを思い描けているか
② 伝えたい内容をわかりやすく表現しているか
③ 正しい表現・わかりやすい構成を意識しているか
④ 宇宙に関する知識を反映しているか
 知識については、その多少や正誤というより、作品にうまく取り込めているかがポイントです。中学生は、自分の考えや意見が反映されているかどうかも考慮しました。
 しかしながら審査していくと、作文力に優れた作品もあれば、想像力の豊かな作品、創造性で際立つ作品もあります。素朴な感情表現が心を打つものもあります。作品ごとに異なる良さがあり、一様な点数化では評価しきれません。限られた数の賞を決定するまでに、私どもは頭を悩ませつつ慎重に議論しました。賞に漏れた作品にも惜しいものがいくつもありました。
 SNSなど短い言葉で伝える手法が普及している世の中にあって、今回、「宇宙」をテーマに作文で表現し伝える試みをしてくれた子供たちが1,573人もいたことを嬉しく思います。作品に込められた子供たちの思いは読み重ねるほどにいとおしく、今後、それぞれが持つ異なる色の原石に磨きをかけ、輝かせていってほしいと願っています。


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