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27年度開催結果


2015年 作文の部
<小学生部門>入賞作品
特別賞 宇宙政策担当大臣賞

「ヴァイオリン号 宇宙への旅」
兵庫県 姫路市立八幡小学校4年 細尾 瞭
 
 7月、プラネタリウムに行きました。見上げると、頭の上いっぱいに、夏の夜空が広がります。夏至のころの日没は7時すぎです。太陽がしずんだ直後のまだうす明るい西の空
にかがやきはじめる一番星が、よいの明星、金星です。そしてこの時期だけの、特べつなぐうぜん、そのとなりにかがやきはじめる二番星が木星です。プラネタリウムの先生が、16年ぶりの金星と木星の大せっ近だと教えてくれました。木星は太陽系の中で、一番大きなわく星で、地球の約十一.二倍もの大きなわく星です。細いわと63こものえい星をもっています。宇宙にうかぶその堂々としたすがたを見ていると、私の頭の中に、妹のヴァイオリンの先生がひく、ホルスト作曲組曲「わく星」の木星のメロディが流れ出します。「木星」は六年生が音楽会でえんそうするのを聞いて、大好きになった曲です。力強く、美しいそのメロディを感じていると、気がつくと、私は妹といっしょに、妹のヴァイオリンを大きくした、宇宙船、ヴァイオリンⅠ号に乗って、木星を目指して、出発していました。船長は私、乗組員は妹と、私達のペット、モルモットのプリンちゃんと2ひきのカメ達です。ヴァイオリンⅠ号から後ろをふり返ると青い地球が見えました。そして私達の行く手には国際宇宙ステーションが見えて来ました。私達は、日本人では10人目で、これまでの最高れい、39才の宇宙飛行士、油井きみやさんに手をふりました。うちのカメ達は、同じ名前を持つ油井さんをとてもおうえんしているので、首をいっぱいにのばして、小さな手をいっぱいにふっていました。次に見えてきたのは、月です。妹はおなかがすいていたので、おもちをもらおうと、うさぎを探しました。でもうさぎには会えませんでした。仕方なく、私達は、宇宙カレーを食べました。ヴァイオリンⅠ号は、ヴァイオリンの胴にあたる部分にたくさん食料を積んでいます。なぜなら私も妹もプリンちゃんもカメ達も、みんなとてもくいしんぼうだからです。地球はどんどん遠ざかって、星の一つになっていきます。次に見えて来たのは、火星です。火星は地球の半分位の小さな星です。でもエベレストの3倍くらいの高い山、オリンポス山があります。もちろん火星人も住んでいます。私達はヴァイオリン1号から手をふりました。火星人もタコの足みたいな手をふって、こたえてくれました。私達は広い宇宙をどんどん進みます。だんだん岩石や小さな天体がたくさん見えてきます。小わく星帯です。ヴァイオリン1号はぶつからないように、しん重に進みます。私達は、日本の探査機はやぶさが、表面の岩石をさい取して地球に持ち帰った、小わく星イトカワのらっこのようなすがたをさがします。でも小わく星はたくさんありすぎて、みつけることはできませんでした。そして、いよいよ木星に近づいていきます。大きくて、ゆう大な木星が見えてくると、私と妹、プリンちゃん、カメ達は手をたたきあって喜びました。そして静かにそのすがたにみとれました。木星はガスわく星なので、地面はありません。ヴァイオリンⅠ号は木星の大きなコーヒーにミルクを流しこんで、かきまぜたような表面にうかびました。私達は木星の空をながめます。たくさんの月とわがうかんで見えます。とても神ぴ的な景色です。私達は「木星」のメロディを口ずさみます。堂どうとして、美しいそのメロディをみんなで歌いました。目をとじて心をこめて歌いました。
 気がつくと、そこはプラネタリウムの中で、私は妹とならんですわって、先生のさそり座のお話を聞いていました。家に帰って、妹は「木星」はひけないけれど、ヴァイオリンで「きらきら星」をひいてくれました。私はいっしょに歌いました。部屋のまどから見上げると、プラネタリウムで見たよりは少ないけれど、でもたくさんの星達が見えました。

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