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27年度開催結果


2015年 作文の部
<小学生部門>入賞作品
文部科学大臣賞

「うちゅうまくの内べん当」
北海道 厚真町立厚真中央小学校2年 大宮 幹丞
 
明日は、ぼくがずっと楽しみにしていたうんどう会。ぼくはお母さんに、
「ねえ、明日のおべん当のおかず何?」
って聞いてみたんだ。そしたら、お母さんはこんなことを言った。
「うちゅうまくの内べん当をよやくしておいたから、今からとってきてくれる?」
 えっ。ぼくは、お母さんが何を言っているのかよく分からなかったけど、明日のおべん当はとっても大切だったから、とりに行くことにした。
「ほら、うちゅうせんバイキングごうがむかえに来たわよ。」
 お母さんによばれて、ぼくは家ぞくみんなのおべん当ばこをもって、バイキングごうにのりこんだ。すると、まっ白い顔にまっ黒いかみの毛、ごましおみたいな目とはな、そしてびっくりするくらい大きいまっ赤な口をしたうちゅう人が、ぼくに話しかけてきた。
「これからバイキングごうは、うちゅうへ出ぱつします。お客さまは、すきなおかずを自分でおべん当ばこにつめてください。とびっきりおいしいおかずをよういしていますので、まよってしまわないようにごちゅういください。」
 まず、さいしょにとうちゃくしたのは、ぼくも毎日見ている月だ。すぐ目の前にあるでこぼこしたクレーターをねらって、おちていた石ころをなげてみたら、ずっと遠くのクレーターに入って、ぼくはびっくりした。これなら、明日の玉入れもかごまで玉がとどくかもしれないぞ。ぼくがうれしくなって、月のおかずをさがしていると、うちゅう人が、
「太ようの光が当たっているところに、ふわふわのおかずがありますよ。」
と教えてくれた。太ようの光が当たって黄色く見えた場しょにあったのは、月のウサギが作ってくれたふわふわたまごやき。ぼくは、そうっとつまんで、おべん当ばこにつめた。
 つぎについたのは、火星。火星の赤いちょうみりょうで作った、エビチリがたくさんよういしてあった。
「きれいな赤色のは、子どもようのからくないエビチリで、ちょっと黒いのは大人ようのピリからあじになっているよ。」
 ぼくと同じくらいのせの高さで、まっ赤な顔をしたタコみたいな火星人が教えてくれた。ぼくとお姉ちゃんと妹のは赤いエビチリ、お父さんとお母さんのは、ちょっと黒いエビチリにした。
 その後に行ったのが、とっても大きい木星。ここでは、しましまもようのハンバーグがやいてあった。よく見ると、うずまきもようのハンバーグもあったので、しましまとうずまきを一つずつ入れることにした。
 そろそろおべん当ばこはいっぱい。ぼくはいつもお母さんが、
「おべん当は赤・黄・みどりがそろっていなくちゃ。」
と言っていたことを思い出した。なので、バイキングごうのうちゅう人に、
「みどり色のおかずはありますか?」
と聞いてみた。すると、うちゅう人は、
「ざんねんですが、みどり色のおかずは、うちゅうにはありません。」
と言って、地きゅうに帰ることになった。
 ぼくが家に帰ってみると、お母さんが、ゆでたブロッコリーやきゅうりのつけもの、えだまめを作ってくれていた。ぼくが、うちゅうからもってきたおかずに、お母さんが作ったおかずをたしてみたら、赤・黄・みどりのおいしそうなおべん当がかんせい。
 中学校から帰ってきたお姉ちゃんが、ぼくのうちゅうでの話を聞いて、
「うちゅうには、しょくぶつがないんだよ。だから、みどりのおかずは地きゅうだけのとくべつひんだね。」
と教えてくれた。
 つぎの日のうんどう会。まちにまったおべん当の時間。ふたをあけてみると、きのうのおかずといっしょに、バイキングごうのうちゅう人とそっくりな、うめぼしおにぎりも入っていた。妹が、
「うちゅうまくの内べん当って、さいこうにおいしいね。」
と言ってくれた。ぼくは、(地きゅうにみどりがあってよかったなあ)と思った。
 午後からのきょうぎも、ぼくはぜっこうちょう。玉入れもちゃんとかごに入ったし、かりものきょうそうは、フラフープをかりて一とうしょうになった。フラフープの中に入って走っているぼくを見て、お父さんが、
「なんだか、土星みたいだな。」
って言ったんだ。土星にはどんなおかずがあるのかなあ。もしかしたら、ドーナツかな。こんどバイキングごうが来たら、ぜったいに土星に行ってたしかめるぞ。

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