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27年度開催結果 絵画の部 審査委員長 講評

審査を終えて

絵画の部 審査委員長

漫画家 里中 満智子

 今回の応募件数は絵画の部において小学生8917件、中学生785件、残念ながら昨年より下回ってしまいました。さまざまな事情により募集発表の時期が例年より遅れてしまったことに理由があると反省しています。しかし、そのような事情であるのに「内容的に優れた作品」がとても多く、感動しました。
 ひと口に「イメージを絵にする」といっても、20年前の小学生と今の小学生ではイメージを膨らませる情報量に差があり、その結果描く世界観にも違いが表れます。
 今年の応募作(小学生、中学生共に)を見ていて「現代の子供は予想以上に宇宙の仕組みを理解している」という実感を抱きました。  画面のはしばしに描かれている装置や、宇宙空間に浮かぶ人工物の表現に、豊かな科学知識が見て取れました。
 この「宇宙の日」の絵画コンテストが始まった頃は「宇宙は遠いあこがれとファンタジーの世界」として描かれた子供らしい(良い意味で)の作品が多かったけれど、今回は「科学的知識をベースにした作品」が増えたように思いました。リアルな宇宙旅行の様子が描かれているのは勿論、宇宙の成り立ちや生命の根源に迫る作品もあり(しかもそのイメージを抽象的に表現していたり…)小中学生の科学基礎知識は近年着実に伸びていると感じ、嬉しくなりました。
 現実の宇宙開発、宇宙ステーションでの日本人宇宙飛行士の誠実な活躍、そういう事例が積み重なり、子供たちの心にも「実感としての宇宙」が育ちつつあるのかも……。
 実は「絵」というものは「総合的表現力」なのです。知り得た情報、想像したイメージ、イメージを形に変える技術と努力、そして描いたモノを人に見せるという勇気、それらが判り易い形で現れるのが「絵」なのです。子どもたちが夢と希望と意欲を「絵」に託す気持ちが「宇宙の日」を通してより大きく育っていくことを願っています。


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