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24年度開催結果


2012年 作文の部<中学生部門>入賞作品
特別賞 宇宙政策担当大臣賞

ゲッツ太陽エネルギー
北海道 札幌市立宮の森中学校1年  高田 珠有
 
 二〇五一年、ゲッツ太陽エネルギー競技が宇宙オリンピック二日目に開催されました。参加惑星は、火星と木星と土星と金星と地球です。各星のスペースプレーンの特徴は、それぞれの星の特徴をいかした円形の宇宙船です。この競技の目的は、太陽エネルギーをゲットし、永久に使えるエネルギー貯蔵庫を地球に造ることです。競技のルールは、どの星が最初に太陽エネルギーをゲットし、地球に持ってこられるかです。
 さあ、それでは地球の上空から、五つの星の宇宙船がスタートします。「3・2・1・ゲッツ」スタートです。
 まず、最初にリードしたのは、木星です。いつも起こっている台風の力を使い、一気にトップに出ました。それを追いかけて二位は火星です。火星は、時速400キロのオレンジの砂嵐の力で木星の後へついています。そして、三位は最も軽い土星です。最後に地球と金星が仲良く進んでいます。
 おっと、突然太陽系名物の隕石の嵐が始まりました。これをのがれると、太陽が見えてきます。土星は環を使い、うまく隕石をよけながら進み、トップにおどりでて、太陽に近づくことができました。トップを走っていた火星と木星は、砂嵐と台風の中に隕石が混ざり合い、前方が全く見えない様子です。金星は、相変わらず、マイペースでのんびりと走っています。
 なんと、ここで信じられないことが起きています。地球が火星と木星に近づき、周りにある隕石を地球の大気圏の中にのみ込んでおります。そして、隕石の嵐から火星と木星が脱出しました。それに続き、マイペースの金星も脱出できました。
 はやくも、土星は、環の中の氷で太陽の一五〇〇万度の温度を下げながら、エネルギーの抽出を始めました。
 なんと、ここで事故が起こりました。今までマイペースで進んできた金星のブレーキが利かなくなってしまい、エネルギー抽出中の土星に衝突しました。なんと、そこでまたもや地球が引力を使い、土星の環から金星を引っぱり出しました。
 全ての星が太陽エネルギーをゲットしたところで、順位をさらいましょう、信じられませんが、自転のおそいマイペース、金星が一位で、ヒョロヒョロと走っています。二位、三位と火星、木星が並んで走っています。そして、四位は地球。なんと、ついさっきまで一位だった土星が五位にランクダウンしています。原因は先程の衝撃でトラブルを起こしている様子です。土星に重要な環の氷が太陽の熱と先程の衝撃で溶け出して、水分不足で前に進めません。そこで、またもや地球は逆走までし、土星に近づき、地球の表面にある海の水を土星へ送っています。土星は一気に息を吹き返し、猛烈なスピードで走り出しました。そのまま、全ての星が順調に進み、地球だけがよろめきながら、最後についていきます。
 ところが、他の星達がゴール間近で相談している様子です。少し、現場の声を聞いてみましょう。
「みんな、我々がゴール出来るのは、地球が自分を犠牲にしてまでも我々を助けてくれたからではないだろうか。」
「どうせなら、地球と一緒に全員でゴールしようじゃないか。」
 なんと、四つの星は、ゴール前で地球が来るのを待っております。そして、全員でゴールしました。
 表彰式が始まりました。全員が一緒にゴールした太陽系の惑星は、全てが金メダルに決まりました。全ての惑星を代表して、土星がインタビューに答えております。
「私はこの宇宙オリンピックで助け合いの姿勢を学んだ。宇宙は一つだ。今回ゲットした太陽エネルギーは全て地球にプレゼントする。青くきれいで助け合いの心を持っている地球が、このエネルギーを使って、いつまでも輝いていてください。」
 この宇宙オリンピックは、大変すばらしい結果となりました。この太陽エネルギーのおかげで、地球は永遠に原子力発電のいらない安全な星となりました。これからも宇宙全体が協力して宇宙の平和と安全を守っていきましょう。


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