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24年度開催結果


2012年 作文の部<中学生部門>入賞作品
日本宇宙フォーラム理事長賞

宇宙空間を跳ぶ
青森県 八戸市階上町田代小学校中学校組合立田代中学校1年  江刺家 実咲
 
 私は、陸上競技部員。市中体では思うような結果を出すことができなかった。そんなとき、テレビを見ていたらアニメの「宇宙兄弟」というのが放送されていた。私は、ふと今年はオリンピックの年ということを思い出した。そこで宇宙でオリンピックが行われたら、どうなるのだろうと考えてみた。私は、宇宙オリンピックで陸上競技に出場したことを想像した。
 宇宙は無重力。私は宇宙での走り幅跳びと地球での走り幅跳びの違いを考えてみた。宇宙で走り幅跳びをすれば、助走のときのスピードによって速さの違いはあるが、みんなどこまでも跳び続ける。私は、幅跳びをしていて、とても無重力がほしくなるときもある。私が決めた宇宙での走り幅跳びのルールはこれだ。まず、跳ぶときには一人ずつではなく一斉に跳ぶ。着地はできないので、一定の時間内に高く遠くへ跳んだ方が一位となる。宇宙は無重力なので、ずっと浮かんでいることができる。だからこそ、高くだれよりも遠くへ跳ぶことが私は必要だと思う。地球でやる走り幅跳びは、助走がある。しかし、宇宙でやる場合は必要なしとする。ファウルは、跳ぶときにうつぶせだった場合。必ず体を起こして腕は振らずに脚力だけで跳ぶ。このように宇宙と地球の幅跳びのルールは少し違う。だからこそ、宇宙ならではの楽しみ方もできるのだ。
 オリンピックの走り幅跳びでカール・ルイス選手がファウルだったけれど、九m十五cm跳んだと聞いたことがある。もし宇宙で幅跳びをやったのならば、この記録をはるかに超えられると私は思う。そして私も現在一番気になっている池田久美子選手のように跳べるかもしれない。そう考えただけでわくわくしてくる。
 いよいよ宇宙オリンピックの開催、世界各国からだけでなく宇宙各星からいろいろな選手が出場する。中には、何億光年もの彼方から来た人、また、ワープして現れた人など、いろいろな選手がいる。その中の陸上競技では、地球で行っているオリンピックと一味も二味も違う競技が繰り広げられていた。各種目でとんでもない記録が次々に生まれていく。その中での幅跳びの競技風景。みんな一列に並び、ピストル(音ではなく光)の合図でみんな一斉に跳び出した。その中に、地球代表の私がいた。みんな高く跳び、遠くへ遠くへ行く。火星の横を通過した。だんだん距離が延びていくうちに、スピードがないため立ち止まっているように見える人も増えてきた。その中を私は順調に跳んでいった。土星の輪が近づいてきた。そのとき、ある人が私の目に留まった。その人は私が理想とするきれいなフォームで跳んでいた。私は彼女に見とれてしまった。私が追い求めていた走り幅跳びが自分の前を通り過ぎていった。やがて制限時間になった。優勝したのはやはり、私が見とれてしまっていた人だった、私は海王星までだったが、彼女は太陽系を抜け出していた。
 宇宙オリンピックと地球でのオリンピックは、それぞれのルールがあり、それぞれの楽しみ方がある。また、宇宙に住むいろいろな人と触れ合うことができる。そして、自分が尊敬する選手を見つけ、その選手の競技する姿をしっかり見ることもできる。他人に勝つためには、自分に勝たなくてはならない。宇宙でも地球でも、勝ったときのうれしさはとてつもないものだと思う。
 私にとって宇宙は、一度行ってみたいところだ。そこでもしオリンピックがあったら絶対に参加してみたい。無重力の空間でのスポーツができたら、楽しいだけでなく地球にいてできないことを体験できると思う。現在、宇宙には訓練を受けた宇宙飛行士しか行くことができないが、そのうちに一般の人も行けるようになってほしい。
 宇宙ならではのルールのもとで、いろいろな選手と技を競い合い、宇宙平和につながっていくすばらしいチャンスでもある。宇宙オリンピックは、私にとって将来やってほしい大会だ。オリンピックは人間の新しい力を発見できる場所だ。酸素のない宇宙において、聖火をどうするのかは、これから考えていきたい。


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