「一般財団法人日本宇宙フォーラム」トップページへもどる 「宇宙の日」ホームページへ戻る
「宇宙の日」ホームページ

 

23年度開催結果


2011年 作文の部<小学生部門>入賞作品
国立天文台長賞

ベテルギウスをすくえ
東京都 町田市立大蔵小学校2年  平本 望
 
 小学二年のとき、スピーチのテーマは「ぼくの行ってみたいところ」だった。ベテルギウスとイトカワとハレーすいせいにいきたいけど、ぜんぶ話せなかったので、ベテルギウスのことを話した。
「じぶんがつくったロケットでベテルギウスにいきたいです。ベテルギウスはオリオンざのいちぶで、赤いほしです。とてもとおいところにあるそうです。太ようから木せいまでの大きさがあります。どうしてぼくがいきたいかというと、もうすぐばくはつしてなくなるといわれているからです。なくなるまえに、見に行ってみたいです。」
 すると友だちが「ベテルギウスの中で何をするんですか?」としつもんした。「ベテルギウスはたんこぶみたいな形をしたガスのほしなので、中には入れないです。」と、ぼくはこたえた。でも、もしベテルギウスまで行ったら、何をしようかといろいろ考えた。「そうだ! ぼくが大きくなって、ベテルギウスがまだばくはつしていなければ、たすけにいこう。」
 本でしらべてみたら、ハレーすいせいがつぎにちきゅうに近づいてくるのは、二〇六一年らしい。それまでにうちゅうぼうけんりょこうのじゅんびをしよう!
 それから四十九年たった。ぼくはロケットをつくるエンジニアになった。そのころは、みんなが火せいや金せいへうちゅうりょこうにいけるようになっていた。かごしまのたねがしまうちゅうセンターには、うちゅうエレベーターができていて、うちゅうくうこうまでつながっている。にもつや人もエレベーターでいどうして、うちゅうくうこうのロケットでしゅっぱつする。でも、エレベーターはたいじゅうせいげんがあったので、ぼくがつくったいえがたロケット〔はやぶさ〕をうちゅうエレベーターにくくりつけて、大気けんにとつにゅうした。大気けんをぬけたあとにたんさんイオンエンジンをてんかして、太ようのまわりをまわりながら、ハレーすいせいがくるのをまった。こおりのかたまりのすいせいが太ようにちかづいてあたたまり、ガスになってきたときに、とびつくのだ。太ようのそばにいるあいだ、太ようこうはつでんでエネルギーをたくわえていたので、ながいたびもだいじょうぶだ。ハレーすいせいのガスを太ようにふりかけたら、太ようがもっとあかるくなった。ぼくのロケットはやぶさは、ハレーすいせいといっしょにうちゅうへたびにでた。ロケットにのっているのは、おとうさんとおかあさん、いもうとのかぞくとぼくのかぞく、ぜんぶで十一人。そして犬のセブンもいる。いえの形のロケットなので、むじゅう力空間でも、みんなすきなことをしてたのしんでいる。
「おとうさん、あのラッコみたいなほしはなあに?」子どもたちがまどから外を見ている。
「あれは小わくせいイトカワだよ。おとうさんたちが子どものころ、日本のわくせいたんさきはやぶさがイトカワのほこりをあつめて、七年かけてちきゅうにもどってきたんだよ。カプセルやはやぶさをなんども見にいったな。」
 ぼくはじっとしていられなくなりうちゅうふくをきてまどから外にとびだした。大すきなイトカワの上におりて、土と石のサンプルをとった。その間もロケットはすいせいといどうしていたので、あわててうちゅうふくのエンジンをうごかして、みんなにおいついた。ちきゅうにかえって、けんきゅうがたのしみだ。
 ハレーすいせいのおかげで、よていよりも早く太ようけいのはしっこまでついた。ハレーすいせいのこおりのかたまりをすこしもらって、ハレーすいせいとわかれた。
 そのまますすんでいくと、赤い大きなほしがみえてきた。「ベテルギウスだ。ボタンをおしてくらくして。太ようの一〇〇〇ばいだからきをつけて。」まだばくはつしてなくてよかった。ぼくたちはしゃしんをとって、データーをしらべた。ものすごい早さでほしは小さくなっている。ハレーすいせいのこおりのかたまりをベテルギウスのまん中になげた。ねつでこおりがとけてガスがたくさんでてきた。ガスがベテルギウスのまわりにあつまあり、まえよりもあかるくなった。「これでげん気になるかな。」「もうばくはつしないの?」
 よくわからないけど、もっといいほうほうがこれからみつかるだろう。ぼくたちはベテルギウスのひかりでエネルギーをたくわえて、かえりのハレーすいせいをさがしにうちゅうにとびだした。うまくちきゅうにかえりつけるかなぁ。
 おしまい


もどる