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23年度開催結果


2011年 作文の部<小学生部門>入賞作品
特別賞 宇宙開発担当大臣賞

さあ、出発だ! 宇宙への冒険旅行
埼玉県 上尾市立大石南小学校5年  戸田 大喜
 
<西れき二千四十年六月十六日>
ぼくは、今からアジアの国々が、協力してつくったA-ⅣBロケットに乗って西れき二千三十五年にみつけられたケンタウルス座アルファ星の近くにある、地球のじょうけんにあった第二の地球へ行く。そのわく星は、重力が地球の九十パーセント、自転時間は約二十五・二八七時間、公転時間は約三百八十七日で、自転軸が公転面に体して六十一・五度かたむいている。大気の成分はさん素五十八パーセント、ちっ素二十一パーセント、二さん化炭素二十パーセント、その他一パーセントだった。またそのわく星は、海が七分の四をしめていて、北極と南極には氷があることがわかっている。実は、アメリカやロシアも系外わく星い住せん用のロケットを開発しているらしい。——しかしぼくたちはもうロケットに乗っている。ぼくたちは一歩先をいっていたんだ。いや、二、三歩先かもな——そんなことを考えたりとなりの人と話していたりしているうちに、ロケットの出発の時がきた。みんなは、シートベルトをしめた。十・九・八・七……ぼくは、つばをごくりと飲んだ……三・二・一・ゼロ……大きな音がして、気がつくと、ぼくたちのロケットは宇宙に飛び出していた。後ろをふりかえってみると地球がどんどん小さくなっていく。横をむくとちょうど月がとおりすぎていった。ロケットは、太陽に近づいていった。このロケットは、とても速いんだな、とぼくは思った。なぜならもう金星がまどの外を通ったからだ。ちょうどその時ロケットの中に、アナウンスがひびいた。
『太陽面でばく発が起こりました。最もかべのあつい日本のい住区にひなんして下さい。』
アナウンスでは「ちょっとした出来事」のように言っていたが、これは大変なことだ。だからなのか船内が一しゅん静かになった。しかし、すぐにとなりの中国のい住区から人が入ってきた。いつもは、陽気な人が今は蒼白な顔をしている。向こうの人達は、太陽面でのばく発の様子を見てしまったためだろう。みんながひなんしたころまた、
「ばく発がおさまりました。
とアナウンスが流れた。ロケットは、とくにこわれたりしていないようなので、みんな安心した。太陽系を出るまではなにもおこらなかったが、オールトの雲のあたりでそこからぬけ出すのに苦労した。なぜなら、このロケットの先は細くとがっていないし、むしろ円柱形に近いからだ。それから一年間特に事故もなく無事にロケットは飛び続けた。そして西れき二千四十一年十一月二十日出発から一年たち、ついに第二の地球へ大気けん再とつ入した。まどから見ると、そこには緑のおかが広がっていた。ロケットをおりてはじめてぼくたちはそこに生物がいることに気づいた。SFえい画のタコ型火星人は、さん素が少ないから鼻が大きくなっていたが、第二の地球の住民はさん素が多いため、鼻がなかった。たぶん口のようなところから息をしているのだろうと考えた。住民の身長は平きん百六十センチメートル、足だか手だか区別のつかないものは六本でもとの長さの二倍くらいのびるようだった。目は三つで、耳らしき穴はふくろうのように左右別々の所にあった。たぶんここは北極に近いから(夏だから雪や氷はほぼなかったが)冬は約六ヶ月地面に光がこないためだろうと思った。気圧計で気圧を計ると一・一気圧だったので、みんな宇宙服をぬいだ。みんなは一度ロケットにもどったが、ぼくは一人外に残った。そして夜空にうかぶ太陽に、いつかもどるよとつぶやいた。その時太陽の近くで青い星が、キラッとかがやいた。

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