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22年度開催結果


2010年 作文の部<小学生部門>入賞作品
国立天文台長賞

みなさん薬をつくりましょう
静岡県 島田市立金谷小学校5年生  櫻井 亮太郎
 
「亮ちゃん、手じゅつせんでも病気ん治る薬を作ってやあ。」
と、とつ然ばあちゃんが言いました。入院する前のばあちゃんは虫歯になったことも無いくらい、すごく元気でした。だから手じゅつすると決まった時は大さわぎで、ぼくにこんなことをたのむくらい、ばあちゃんはこわがっていたんです。
 その後の手じゅつで、ばあちゃんはすぐに復活したけど、ぼくはずっとあのたのまれ事が気になっていました。
 今日、テレビで、「ジャングルの土の中にいるび生物から薬が作られている」という特集をやっていました。
 ぼくは、び生物って、小さい虫のことかな、と思って調べたら、「細きん、カビ、プランクトンなどのごく小さい生物」と書いてありました。
 それで、土いじりは好きだし、けんび鏡の使い方も教わったから、び生物からだったらぼくにだって薬は作れる、と思いました。
 だけど、ぼくが大人になるまでに、地球上のび生物はえらい先生たちに調べつくされちゃう。ようし、こうなったらうちゅうだあ、と思いました。
「うちゅうには星が無限にあるから、び生物だって無限にいるってことじゃん。すげえ、新薬作り放題じゃん。」
 ぼくがうれしくなって大声を出すと、
「ちょっと待て、そんなに多いかえぇ。」
と、とうちゃんが、ドレーク方てい式ののっている本を見せてくれました。
 ドレーク方てい式は、銀河の中にある星間通信ができる星の数を計算する式のことだそうです。なんだか条件だらけだなあ、と見ていましたが、急に、おっ、この式をと中まで計算すりゃあ、び生物のいる星の数がでるぞ、と、ひらめきました。
 一年に生まれるこう星の数は二十五個です。それから、こう星がわく星を持っている割合は〇.二~〇.七です。そして、一つのこう星につき生命を保つことのできるわく星は、〇.五~五個です。この数字を順番に掛け算していきます。すると可能性のある星は、二.五~八十七.五個だということになりました。
 あれっ、また計算まちがいかな、と思ったくらい少なくてショックでした。それに、そのび生物だって全部が全部、薬になるとは限りません。ぼくは、けっこうおちこみました。
 だけど、はやぶさみたいな、星の砂をすくう探査機を世界中の国で作って飛ばしたら、うちゅうのび生物を持って来るのだって夢じゃないぞ、と考えました。戦争で使うお金をこっちに回して、情報もみんなで教えっこすれば、世界も平和になって、一石二鳥です。
 地球と全然ちがう環きょうで育ったび生物たちを調べることができたら、きっとすごい薬が作れそうです。
 ばあちゃんのリクエストの「どんな病気でも治しちゃう薬」ができたら、アレルギーやガンでなやんでいる子も大喜びです。
「虫歯を治す歯みがき粉」や「予防注しゃの代わりのワクチンキャンディー」、それに「千年生きられる薬」、作ってみたい薬はどんどん出てきます。
 あと、「どんな荒れ地でも作物を育てることのできる肥料。」これは、世界中のハラペコな子たちを救うために一日でも早く作らなければなりません。
 重力の強い星の、濃い大気に浮かんでいるび生物や、あつい氷でおおわれた海の星にいるび生物。
 うちゅうできたえられて育ったび生物にはめんえきがたくさんついていそうだから、ぼくは、今すぐにでもこの研究を始めたいくらいです。
 みんな楽しみに待っててね。ぼくらの未来は明るいぞぉ。


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