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21年度開催結果


2009年 作文の部<小学生部門>入賞作品
(財)日本宇宙フォーラム理事長賞

「新宇宙の大発見」
宮城県 角田市立北郷小学校5年生  加藤 竜也
 
 宇宙には、なぞがたくさんある。そのなぞを調査するために、地球から一人の宇宙飛行士「中村太郎」と相棒でインコの「つばさ」が宇宙へ飛び立った。
 宇宙につくと、はじめに宇宙ステーションへ行ってみた。だが、だれ一人いなかった。何でも一人でしなければならない不安な気持ちでいっぱいになった。でも、中村は相棒のつばさがいたので、宇宙を探さくするのは、さみしくはなかった。
 ロケットで宇宙の奥へ奥へと進んでいくと、小さなうずが三つあった。これは何だと思い、ずっと観察していると、三つのうずはゆっくりと重なり、大きなブラックホールが出現した。ブラックホールが出現すると、となりにあった星のかけらが勢いよくブラックホールに吸いこまれてしまった。中村はぞっとして、ロケットでにげようとしたが、吸いこむ力が強くて、あっという間に吸いこまれてしまった。そして、中村は気を失ってしまった。
 目が覚めると、夢にでも出てきそうな世界、いや、宇宙があった。周りは、真っ赤。わく星の色は黒、銀などのかっこいい色。さらに七色のカラフルな色もあった。星座がたくさん見えたり、いつでも流れ星が見えたり、地球ではみられないものが、この変わった宇宙にはたくさんあった。
 ずっと探さくしていると、おどろいたことに、地球が見えてきた。
 「ここから地球が見えている。もしかしたらこの宇宙の下は……。」
 はるか下をずっとみると、かすかにブラックホールに吸いこまれる前にいた宇宙が見えた。そして、
 「もとの宇宙から今ここに飛ばされたということは、宇宙の上の宇宙にいるんだ。ここはきっと新宇宙だ。」
と確信した。これは大発見だ。人類の大発見だ。そのとき中村は、ふと、今ごろみんなはなにをしているのかなと思った。
 それから、新宇宙の時はゆっくりと流れた。ある日、中村はロケットでねむっていると、
 「ズドーン、ドドドーン、バゴーン。」
と、大きな音がした。中村は心臓が止まるくらいびっくりして飛び起きた。つばさも羽をばたばたさせてあばれていた。すぐにロケットの外に出ると、とんでもないことが起きていた。なんと二つの星が半分ずつになっているではないか。そのあともほかの星で何度か同じことがあって、中村とつばさが原因をさぐっていると、小さな岩が点々と続いてういていた。それをたどってみると、大きな大きないん石が現れた。原因はこれだとすぐに分かった。そのいん石の名を「悪石」と決めた。これまた大発見の一つとなった。
 今度は、その悪石はどこからきているのかという疑問がわき起こってきた。悪石が現れるときには、必ず地球がはっきり見える。だから、そのことから、次の三つの予想が立てられる。
 一つめ 新宇宙のどこかの星の破へんがふってくる。
 二つめ ういている小さい岩が自然的に合体してふってくる。
 三つめ ブラックホールを通じて、もとの宇宙からふってくる。
 この予想のうちのどれかが正しければ、悪石を止められるかもしれない。そう思って、さらに探さくを進めた。
 ある時、赤かった宇宙の空がいつもより色がうすかった。ずっと見ていると、前と同じような三つのうずが現れた。
 「まっ、まさか。」
 そのまさかだった。あのブラックホールが出てきた。そこからは、ものすごい勢いで悪石がはき出されていた。三つ目の予想が当たっていた。
 「こうなったら……。」
 中村は、一か八かのかけに出た。無重力で軽くなった悪石を思いっきり投げた。何個も何個も投げた。その結果、悪石からはまぬかれたが、同時に迷いが出てきた。なぜなら、このブラックホールでもとの場所に帰れるからだ。でも、一回もどってしまったら、また新宇宙へいけるかどうかわからないのだ。考えているうちに、ブラックホールの口がだんだん閉まっていく。中村は長い間考えた。そして、ブラックホールの口はなくなった。
 中村は、新宇宙を守っていくことに決めた。宇宙には、不思議がたくさんある。わく星のこと。科学者でも分からないこと。一人の宇宙飛行士、中村太郎がそれらのことを調べている。
 なぞの中になぞがあることを信じて。

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