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18年度開催結果


2006年 作文の部<中学生部門>入賞作品
(財)リモート・センシング技術センター理事長賞

「星へのパスポート案内係」
岡山市立御津中学校2年生  明石 悦子
 
 私の星の人たちは、みんな心がまっすぐです。本や物語が大好きで、目がキラキラしていて、子供のような、無邪気で美しい笑顔を持っています。あなたはどうですか。ストレス社会で大切なこと、忘れていませんか。
 私の星は、あなたのすぐそばにあります。ただ、あなたはそのことに気付いていないかもしれません。また、あなたが幸せな時や気分がいい時、ほんの少しだけど、私たちの星へ来ているかもしれません。しかし、ふとした瞬間。それは、ほんのささいなことでも物を現実的に考え、バカバカしいと思ってしまうと、シャボン玉が割れる時のように、自分の星へと“パシン”と送り返されてしまっています。その時には私の星のことを忘れてしまっているでしょう。
 星の人たちは、とってもおだやかで、優しい働き者です。雨が降れば勉強や読書にはげみ、晴れれば田畑で耕作にはげみます。工場は星にたったひとつしかありません。しかも年に一度しか動かないのです。だから、その日に今年必要な物は、すべて作られるのです。それでたりなかったら、みんなで助けあい、互いに収穫した田畑の作物をさしあげ、感謝の気持ちを表します。このように持ちつ持たれつ生きていくのです。地球では働かない若者が増えているみたいだけれど、私の星ではそんなことでは生きていけないでしょう。なぜなら、子供だって働いているからです。一週間のうち五日は学校。あと二日は休日と家の耕作の手伝いです。自分が心から“やりたい”と思える職業につけなくても不平をひとつもいいません。それは“働く”ことの中で我慢しなければいけないことが必ずある、と子供たちが知っているからなのです。
 さて、みなさんは、言葉を使うことがたくさんあるでしょう。その中で人が嫌だと思うようなきつい言葉があると思います。もし、星に来たらそれを絶対に使わないで下さい。私の星の人たちの心は、とてもキレイで傷つきやすいのです。だからこそ本や物語に出てくる伝説や生き物を信じて、心の中に大切にしまっているのです。またそのことから、人を信じたり、優しくしたり、助けたりすることを学び、理解したのでしょう。だから、きつい言葉やバカにしたりということは絶対にしないで下さい。しかし意味をハッキリ言うのだけは別です。怒ったり悲しんだりという感情もあるから、ぶつかりあってしまうこともあるでしょう。しかし、だからと言っても使ってはいけない言葉もあるけれど、それはその人への思いやりを持って、自分で判断してほしいと思います。
 また、地球では環境や温暖化が問題になっていると思います。私の星ではその問題はありません。なぜなら、自然からたくさんの恵みをもらっている分、感謝の気持ちとして収穫した物の仲間を増やす手伝いや、大きく元気にしてあげる手助けをするからです。「今年もありがとう、来年もおねがいします。」や、「命をありがとう、大切にします。あなたの子孫を残し大切に育てますよ。」などの気持ちをみんな持っているからなのです。ですから、今も、これからも、私の星から緑がなくなることはないでしょう。そして、私たちはゴミをその辺に捨てることなどいっさいしません。これは、ひとりひとりの心づかいが伝わっているから成り立つことなのです。
 このことから、私の星へ来たくなった人がいるかもしれません。そしてそれは、とてもたやすいことです。小さい時の純粋で正直な自分を大人になっても心の中でずっと守っていることができれば、私の星へのパスポートはいつだって手に入ります。そう、私達の星は、実はあなたが知らないすぐ近くにいつだってあるのだから。


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