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17年度開催結果


2005年 作文の部<小学生部門>入賞作品
文部科学大臣賞

「宇宙と地球と私とロボット」
奈良市立伏見小学校6年生  猪川 真琴
 
  私が大人になった時、人間とロボットは仲の良い友達みたいに暮らしています。地球はロボットのおかげで、便利で平和で楽しい生活ができています。宇宙開発でもロボットは人間を助けて活やくしています。私はアトムのような優しいロボットを作っています。
  宇宙飛行士になった、私のお姉ちゃんが火星へ調査に行く時も私の作ったロボットM77、モル、ノセ、パピコを連れて行きます。M77はメカにとてもくわしいロボットです。宇宙船でもコンピュータでも実験機械でも、機械ならほとんどの物の修理や操作ができます。モルは、羽と目と細い手のついた球形の小型ロボットです。とても小さいので、せまいすき間や小さな穴などを通ることができ、どこにでも飛んで行けます。目がカメラになっているので、人間はモルがいる場所をモニターで見ることができます。少しなら地表の砂などを採取して持ち帰ることもできます。だから、火星に到着したらまずモルが調査に行きます。モルがあれば火星の表面の様子はほとんどわかります。人間が直接見たりさわったりしたい所や、モルが持てないような大きさの物を調べたい時には、ノセに乗ります。ノセはタコ型の人乗せロボットで、ふだんは国語辞典くらいの箱の中に入っています。箱から取り出してスイッチを押すと、風船みたいにプーとふくれてタコ型になります。足を広げて翼のようにして空を飛べるし、水中を進むこともできます。高温にも強くて五百度の温度なら一時間ぐらい大丈夫なので、金星の調査もできます。だから、惑星調査にはモル、ノセ、M77が大活やくします。
  でも、宇宙に連れていったもう一つのロボット、パピコはちがいます。パピコは身長一メートル、くりくりした目のかわいいロボットです。おしゃべりや歌を歌うのが得意で、趣味は花の世話です。朝になると、「みんなおはよう。」と明るく乗員を起こして回ったり、具合の悪そうな人に「大丈夫?」と声をかけたり、ときどきそうじをしたりするのだけど、惑星調査の役には立ちません。でも、とても大切にされています。パピコがいるとみんなが元気になるからです。パピコと話をすると「がんばるぞー。」という力がわいてきます。怒っている人がパピコと話すと心が落ち着いてきます。とくにパピコが役に立つのは緊急事態がおきてみんながパニックになった時で、パピコが「ねぇねぇ、みんな落ち着いて考えてよー。」と声をかけると、みんな冷静になれて一番いい行動をとれるようになるのです。だからパピコは宇宙だけでなく、いろいろな所で働いています。地球では他にも、階段でもでこぼこ道でも人混みの中でも上手に歩け、バスや電車の乗り降りも簡単にできる歩けない人用イス型ロボット、目の不自由な人用字読みロボット、血管の中を移動する手術用超小型ロボットなど、たくさんのロボットが働いています。
  私が作るのに特に苦労したのは、地球とISSを結ぶエレベーター建設用ロボットです。エレベーターは、高さ200キロメートルの頂上まで、煙突のような塔の中を、人や物の乗った卵形の箱が二時間くらいかけて上って行き、上空のISSに磁石のようにシュパッとくっつき、下りる時はその逆で、ISSにくっついていた箱が塔の穴にスポッと吸いつくようにはまって、それから塔の中を下りて来ます。塔が低いころは順調に作業が進んでいったのですが、塔が高くなり気圧が下がるほど予想外のトラブルが増え、完成までに五年もかかりました。でもそのかいあって、エレベーターは糸で引張られるように静かに一定の速さで進むので、私のように乗物酔いしやすくて、すぐに目が回るという人でも、楽に宇宙に行けます。それに、これは運転ロボットが安全第一で運行していて、とても安全です。
  そのため、無重力の中で、病気やケガで体が不自由になった人がリハビリしたり、小学生が逆上りを練習したりできるようになりました。また、宇宙は美術品の保管にむいているらしく、保管ロボットのいる大きな倉庫をISSの横に作って、貴重な文化財を保存するようになり、高松塚古墳の絵も保存されています。そこはいつでも見学でき、小学生が総合の勉強のためよく訪れます。無重力を利用して料理ロボットが高さ三メートルのゼリーを作った時は、たくさんの子どもがISSに集まりました。ここでもスペースデブリ回収ロボットなどたくさんのロボットが働いていて、明るい世界を作るために人間と一緒にがんばっています。もし宇宙人発見ロボットが宇宙人を見つけることができたら、ISSが宇宙人との交流の場になるでしょう。宇宙人と友達になって、地球人と宇宙人とロボットの知恵と技術を合わせたら、宇宙と地球はもっとすてきな所になって、私達の生活はもっと楽しくなっていくと思います。

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