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13年度開催結果


2001年 作文の部<中学生部門>入賞作品

(財)日本宇宙フォーラム理事長賞
「コスモワンダーワールドへようこそ」
守谷町立御所ヶ丘中学校2年  福山 勝彦
 
  火星ではテラフォーミングが成功して、自然ができ、水があふれ、生き物が満ちあふれている。しかし、太陽から遠いため、地球に比べて平均気温は少し低く、重力は三分の一しかないので、大気も地球より薄い。
 僕の通っているオリンポス中学校は今日から夏休みに入った。地球時間で一ヶ月ほどの休みだ。夏休み前から計画していたコスモワンダーワールドに家族全員(ロケットエンジニアの父、火星天文台に勤めている母、中学生の僕)で行くことになった。
 僕はコスモワンダーワールドで遊べるから早く行きたいと思い、そわそわしていた。母に「早く寝なさい、明日は早いのよ」と怒られた。
 翌朝、僕達はドキドキしながら宇宙船に乗って火星から飛びたった。
 僕達人が乗った宇宙船は、自動航法装置によって人手がかからずに飛び続けた。飛行中に窓の外を見てみたら、たくさんの星々や、飛び立った火星、隣の惑星である地球が青い火星に負けないぐらい美しく見えた。
 コスモワンダーワールドは-その昔フォボスと呼ばれていた-大きく分けて、三つのエリアに分かれていて、さらにその中で小さないくつものランドに分かれている。
 一つ目のエリアはスポーツ専門のエリアで、ここでは無重力を利用してサッカーやハンドボールなど各種のスポーツが立体で楽しめる。
 二つ目のエリアはゲームエリアで宇宙船に乗って宇宙を駆けめぐる、あるいはアドベンチャーシューティングが楽しめる宇宙船操縦ランドがある。
 ゲームエリアでもっとも人気があるのは、「テラフォーミングシュミレータ」で、これはコンピュータが、与えられた条件を基に仮想の惑星を作るゲームである。
 他にもゲームエリアの中には「バーチャルランド」という場所があり、CGアニメや映画の主人公になって、いろいろなことが体験できるゲームがある。
 三つ目のエリアはサイエンスエリアで宇宙の歴史、火星の歴史、惑星探査、天体観測など色々な体験ができるランドがある。
 これは立体映像と過去の映像、僕らの夢見る未来の様子が楽しめるランドである。
 そして、目玉のロケット博物館には、ペンシルロケット、サターン型ロケット、スペースシャトル、-・など宇宙開発に使われてきたロケットが展示されている。
 僕達は宇宙船がコスモワンダーワールドに着くまでの間にどこから回るか決めることにした。母は、
「ねえ、お母さんは天体観測に行きたいんだけど」
「僕はバーチャルランドに行きたい」
「お父さんはテラフォーミングシュミレータに行きたいな」
 それぞれが自分の行きたい場所を主張していた。
 と、その時、突然機体が揺れた。
 その衝撃で僕は座っていた椅子から放り出された。船体に異常が起きたらしい。
 船内は突然真っ暗になった。
 そして、警報が鳴り始めると同時に非常灯がついた。コンピュータには赤く「メインエンジンに故障発生!」と表示がされたいた。
 僕はびっくりして思わず「大丈夫なの」と言った。そうしたら母が
「あわてないの」と言った。
 次に母は父を見て、
「お父さん仕事ができたよ。頑張って直してね」
「わかっている。おとなしくしてろよ」
「おとうさんがんばれー」
と言って父を見送った。
 しばらくすると、警報は鳴りやみディスプレイには緑で「補助エンジンに切り替えます」と表示された。
 そしてゆっくりと動き始めた。
 宇宙船は宇宙ステーションL5に向かった。後で分かった事だが、小隕石が衝突していたらしい。
 宇宙は一見して静かにみえる、だが、危険がいっぱいはらんでいる。
 そんな話をしている内に宇宙ステーションL5についた。
 そこで新しい宇宙船に乗り換えて、無事にコスモワンダーワールドに着くことができた。
 僕はほっとした。
 高らかに鳴り響くファンファーレと共に、アナウンスの声が聞こえてきた。
「コスモワンダーワールドへようこそ」


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