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13年度開催結果


2001年 作文の部<小学生部門>入賞作品
(財)日本宇宙フォーラム理事長賞

「宇宙へ家族旅行」
旭川市立緑新小学校5年  坂田 玲
 
  この夏、ぼくは初めて月に行ってきました。両親と姉とぼくの家族四人、四泊五日の旅でした。去年の秋に、ひざとこしを痛めていたおばあちゃんが、月のリハビリセンターに入所したため、お見まいをかねての旅です。久しぶりにおばあちゃんに会えるよろこびと、初めて月に行けるよろこびで、ぼくは二~三日前からね不足ぎみでした。

 まず、朝早くスペースシャトルに乗って地球を出発し、夜おそく宇宙ステーションに着きました。この日はとても天気がよく、雲がほとんどなかったので、宇宙から見た地球は、きれいな深青色のビー玉のように見え、ぼくはとても感動しました。姉も感動したらしく、何枚も写真をとっていました。

 宇宙ステーションで、月行きの宇宙船に乗りかえです。ステーションには、月行きの他、火星や土星行きの宇宙船も出発を待っていました。宇宙船に乗りかえてからねむってしまい、朝めざめると、もうそこは月でした。

 話には聞いていましたが、月にも病院があり、研究所も学校も、お店だってあります。そして、人々が住むためのマンションもあるのです。想像していたより、はるかに大きな街だったので、ぼくはびっくりしてしまいました。

 さっそくぼく達は、おばあちゃんの待つ、リハビリセンターへ行きました。おばあちゃんはとっても元気。地球にいたころ、「ひざが痛い。こしが痛い。」と言っていたのがうそのよう。月では、地球の六分の一の重力しかないので、ひざやこしにかかるふたんが、とても少なくなるのだそうです。センターには、同じようなお年寄りがたくさんいて、とても楽しそうでした。「月では、地球ほど豊富な果物や野菜はないから。」と母が持っていった果物や野菜を、とてもよろこんでくれました。ぼく達は、おばあちゃんの元気な顔を見てホッとしました。

 二日目、ぼく達は遊園地へ行きました。月にも、こんなに多くの子どもがいるんだとびっくりするほど、にぎわっていました。地球の遊園地とは、やはり少しかってがちがいます。ジェットコースターのこわかったことといったらありません。地球では、回転する時にちょっとこわいだけですが、月では重力が少ないせいか、こう下するたびに、風船のように飛んで行きそうになってしまうのです。ぼくは一回でやめましたが、父と姉はけっこう気に入ったらしく、何回も乗っていました。ぼくが一番気に入ったのは、トランポリンです。おもしろいほど高くまでとび上がることができ、ひねったり、回ったりもかん単です。まるで、自分がオリンピックの選手にでもなったような気がしました。

 いよいよ三日目、楽しみにしていた、月面散歩と宇宙遊泳にチャレンジしました。宇宙服はとても重たく、以前地球で着せてもらった消防隊の服とよくにていました。月面では、ふつうに歩いているつもりでも、三段とびのようになってしまいます。ぼくと姉は、ピョンピョンとびまわっていましたが、父と母はバランスをくずし、よろけてばかりいました。その後、ガイドさんに案内され、初めて月着陸に成功したという、アポロ十一号の記念ひを見に行きました。実物大の宇宙船もかざられているのですが、そのちいささに、おどろいてしまいました。空気や水を自分達の手で作り出し、こんなに大きな街へ進化し続けている月の街の第一歩が、こんなに小さな船から始まったことを知り、おどろきました。

 あっという間に三日間がすぎ、地球に帰る日がやってきてしまいました。ぼくも姉も、友達へのお土産は、月の砂にしました。宇宙ステーションまでおばあちゃんが見送ってくれ、ぼく達四人はスペースシャトルへ乗りこみ、地球へむかいました。

 かけ足のようなぼくの初めての月への旅。楽しいことがいっぱいの毎日でしたが、同時に宇宙開発のものすごさにふれた毎日でもありました。これからも、宇宙のいろいろな星へ行ってみたい、そして大きくなったら、宇宙ステーションで働きたいなと思っています。


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