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10年度開催結果


1998年 作文の部<小学生部門>入賞作品
(財)日本宇宙フォーラム理事長賞

「宇宙サンタさんからのプレゼント」
岐阜大学教育学部附属小学校5年  小森 美佳
 
 宇宙から、年に一回、九月十二日になると宇宙サンタさんが地球にやってきます。もちろん、地球の子どもたちに、すてきなプレゼントをもって……。

 宇宙サンタさんは、今年のプレゼントを何にしようかと考えながら、ぼんやり外を見ていました。すると、目に入ったものが、青くて美しかったはずの地球のよごれ。地球のまわりのオゾン層はところどころに穴があき、海の水はにごり、あちこちから黒くきたないけむりがもくもく出ています。それから、ビニールをもやしたようないやなにおいがしてきます。思わず鼻をつまもうとしたら、今度はとつぜん、耳をふさぎたくなるような大きな音、それにまじって、自動車のけいてき音。そして、切りたおされようとする木たちのさけび声、にごった水の中でもがいている魚たちの苦しそうな声、よごれた空を飛んでいる鳥たちの悲しそうな泣き声まで聞こえてきました。

「やれやれ。」

 宇宙サンタさんは、あまりにつかれ切った地球の姿にびっくりしてしまいました。そして、病人のような今の地球へのプレゼントはこれしかないと、思いつき、さっそく荷作りを始めました。

 まず、一つ目は、あちこちやぶれたオゾン層をぬい合わせるための巨大な針と糸。二つ目は、川や海の水をきれいにする大きな浄水器。三つ目は、よごれた空気をきれいにする特大空気清じょう器。四つ目は、いやなにおいをとり心も体もさわやかな気分にしてくれる、富士山のように大きな芳香ざい。五つ目は、すべての音をやわらかくやさしく包んでガードしてしまう透明なベール。

「今年のプレゼントは、量が多くてかさばるなあ。」

と、言いながら、宇宙サンタさんは五つのプレゼントを、昔の美しい地球をデザインした包そう紙で包みました。この包そう紙は、たたんで土にうめると芽が出てきて、また元の木がはえてくるというリサイクル包そう紙です。

 そして、それぞれの箱に金・青・赤・緑・むらさきのリボンをかわいく結びました。この五本のリボンはほどくと宇宙の星たちと地球を結ぶ、虹の橋(レインボーブリッジ)となるのです。金星へは金色の虹の橋、水星には青色の虹の橋、火星へはもちろん赤、木星には緑、土星にはむらさきの虹の橋が地球からかかります。そして、最後に五つのプレゼントの箱をひとまとめにするために、オレンジ色のリボンをかけました。これは、太陽への虹の橋となります。これで、宇宙への夢のかけ橋、七つの星を結ぶ大宇宙大橋が完成します。もちろん、このレインボーブリッジを渡って七つの星へのいききは自由自在。好きなときに、通行料無料で、好きな星へ出かけることができます。

「これで、七つの星はみんな仲よし。そして地球も、たくさんの星からのお客さんをいつでもむかえられるよう、地球の大そうじに心がけてくれることじゃろう。」

 宇宙サンタさんは、このたくさんのすてきなプレゼントを宇宙船「トナカイ号」にのせ、子どもたちの待っている地球へととびたちました。


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