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9年度開催結果


1997年 作文の部<中学生部門>入賞作品
(財)日本宇宙少年団理事長賞・中学生部門

「こちら地球人」
越谷市立新栄中学校・1年  山崎 雄輔
 
 「CQ、CQ-χ△◯ёЭю」
 えっ分からない?そうですね、これは宇宙共通語です。日本語モードに切り替えて続きを聞いてみよう。
 「第一宇宙三番銀河ゴダート星へ、こちら第六宇宙七百五十三番銀河、地球人ユウスケ。どなたか応答願います。」
 今は二五XX年。今の科学は本当にすごい。何兆光年離れている所でも二十世紀でいう電話のように相手と会話ができてしまう。なぜそんな事が可能になったかというと……。おや、ユウスケに返事が返ってきたので先に聞いてみる事にしよう。
 「やあ僕はルイ、よろしく。君は地球って所に住んでるんだよね。図鑑で見たんだけどさ、地球ってとてもきれいだね。どんな所だかもっとくわしく教えてくれない?。」
 「OK。僕もそのこと話せば一番君も興味持ってくれるだろうなって思ってたんだ。
 地球は君も美しいと言ってくれたけど、やっぱり実際に見てみるのが一番だよ。暗黒の宇宙の中で透明な青にかがやく姿を見るととても感動するよ。ところが地球人は、快適な暮らしを求めてどんどん地球をこわし始めてしまったんだ。誰も得のすることがない戦争も絶えることがなかった。
 そんな時にやって来たのがアポロ星人なんだ。その時アポロ星人達は宇宙連合を作って世の中を情報のネットワークで結ぶ活動の途中に、地球にも寄ったんだ。地球人はすぐに加盟を申請したよ。進んでいる文明を持つ星は自分達が今、悩んでいる問題の解決の仕方を知っているかもしれないと考えたからなんだ。地球人はとても喜んだ。でもアポロは加盟を認めなかったんだ。それはいくつか直してもらわなくてはならないものがあったから。まず、自分だけが良ければいいと思う人があまりにも多かったこと。自分が中心になって目立ちたいと思い、他の人に気を配ることができなかったり協力できない人がいることなどが理由の一つだよ。そんな生き物が宇宙の広い範囲に進出して、力で他の星を乗っ取られてしまうのを警戒したんだ。そして、
『百年後に再び来よう。それまでに自然も人間も元のように直しておくように。』
と言って去っていったんだ。それから地球人は初めてみんなで協力し、今までの失敗で戻せるものは全てもどした。この努力の結果、やっと二十四世紀、加盟が認められ、今に至るまでの急速な科学の進歩をとげた訳なんだ。」
 ユウスケの熱の入った話にルイはすっかり聞き入っているが、ここでちょっと解説をしよう。アポロは、全宇宙を情報のネットワークで結ぶために、アポロ星を第一宇宙一番銀河、生命生息星の一号とし、五百近くの宇宙をまとめた。宇宙は他にも無数にあるが、文明が発達していないため今の所結んでいない。これだけ離れていると、光の何百億倍、いや、それ以上の速さで進むエネルギーがないと電話のように会話はできない。しかしそのようなものはまだ発見されていないため今のところ電波をワープさせてその星へ送っている。それではこの超ハイテク技術を使ったユウスケとルイの会話をまた聞いてみよう。
「ところでルイ、将来何になりたいの?。」
「う~ん。発明家になりたいな。もっと宇宙が身近になるような機械を発明したい。まあ夢だけどね。無理だと思うけど……。」
「そんなことないよ。いい夢じゃないか。地球人が宇宙を飛び始めたころ、ある宇宙飛行士はこんなことを言ったそうだよ。『目を閉じて宇宙にいる自分を想像して下さい。あなたは何をしていますか。新しく人間が住める星を発見しましたか。それとも初めて他の星の人と会話をしていますか。今、想像した事を今度は実現させましょう。未来は何が起きるか分かりません。それなのにできる訳がないと思ってやめてしまうのはもったいないではありませんか。たとえその夢が実現できなかったとしても、その夢に向かって努力をすればきっと何かが得られるでしょう。さあ、失敗をおそれずにがんばって下さい。』ってね。ルイもがんばってよ!。」
「うん、ありがとう。将来ぼくが簡単に宇宙旅行ができる機械を発明したらまず、ユウスケの所に行くからね。」
「待ってるよ。その時僕はブラックホール、ホワイトホールについての研究を科学者になってやっていたいなあ。考えるだけでドキドキするけど、君と宇宙で会えるのを楽しみにしているね。」


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