「一般財団法人日本宇宙フォーラム」トップページへもどる 「宇宙の日」ホームページへ戻る
「宇宙の日」ホームページ

 

8年度開催結果


1996年 作文の部<中学生部門>入賞作品
文部省宇宙科学研究所所長賞

「目を閉じれば…」
大阪市立成陽中学校2年  大谷 和子
 
 地球でいう朝が、この星では海の世界…。
 ブクブクブクゥ~。上に上がるあわぶく。そのあわぶくは、蟹や宿借り達が、器用に手足を動かして、あわぶくネックレスにしてくれる。そのネックレスは、人魚やオシャレな魚達が貰いにくる。私も一つ貰お…。
 あわぶくネックレスは、首にかけると…。あら!不思議。足がむずむずしたかとおもうと、「ポピュ。」っと、人魚みたいになっちゃった!!これですいすい泳げると思うと、胸が高鳴る…。
 海の水の色は、とてもキレイ…。七色に変わる…。忘れな草色になったり、空色になったり、露草色…、サルビアブルー、コバルトブルー、紺青色…、最後はオレンジ…。え!?
 なぜ、最後はオレンジかと言うと、地球に住む魚達は、海に届く太陽の光しか知らない魚が多いだろう。海底に住む魚なんて、太陽の光すら知らない…。なんてかわいそうなのだ。あの、太陽の明るいオレンジ色を知らないなんて…、っと思ったので、この星は、海の青だけでなく、太陽の色を、七変化の海の色にあえてしたのである。
 (ギョ!?サメが来た!!みんな食われる!!)
私は、あわてふためいた…。ふと、辺りを見ると、魚達は、落ち着いている。…?。そう、ここはみな仲よし、食べたりなんかしないよ。サメも大魚もライオンも…。え!?ライオン!?そう、ここは、海の世界なのに、動物や虫もいるの。みんな人魚みたいに、足が魚になって気持よさそうに泳いでる。ふと、上を見ると、美しい色した恐竜も…。
 みんなで、歌を歌ったりして遊ぶの…なんと演奏つき…。貝がカスタネット、のこぎりザメがバイオリン、サンゴがダンスも!!時は穏やかに流れていく…。
 あれれ?!なんか海の色が緑っぽくなってる。
 そう地球でいう、昼の時が来たのだ。海の世界から、緑の世界に変わる時…。
 キラッ!!照りつける太陽。海の世界から一転して、今度は、緑の世界。緑の世界は、ジャングルもあれば、草原もある。山・川・森もあるよ。森には、妖精さんも…。!?
 「…。足が生えてる…。」
魚も足で歩いてる。テクテクリズミカルに…。
 「う~ん~。いい空気ぃ~。」
 と深呼吸しながら、お決まりのセリフ。それから、友達の、羽の生えた空飛ぶ恐竜ちゃんに乗って、”さぁ!冒険だっ!!“
 「あっ~ああぁ~。」
 ジャングルは、いろんな鳥や虫や花でいっぱい。へびに羽が生えたような鳥や、ゼリーのような感触の虫、ラッパの形の花は、シャボン玉を出す。花などは、まるで意思があるかのように、ゆらゆら、体を動かす。
 森では、妖精さんとダンスをしたり、木でできた、すべり台で遊んだり、森の遊園地に行ったり、川で泳いだり…。
 草原では、動物達と運動会!!シャボン玉転がしだけ勝てた…。ライオンと昼寝もした…。
 「あっ!!七色の雨…。オーロラみたい…。」
 地球でいう夜は、ここでは夜空の世界。
 雨がその合図なのです。
 むずむず…。背中に羽が生えてる…。地面は、プワプワの雲、そして空は、まばゆいばかりに輝く星と月…。
 魚は空を飛んでいる。寝ている動物もいれば、羽で飛んでるのもいる…。不思議な花も咲いている。さっきの雨が、おいしいあめになって雲の上でキラキラ輝いている。
 私はペロッとあめを食べ、星くずと月のかけらを拾いに行こうと飛び立った。
 星くず&月のかけら拾いは楽しい。星や月の下の方に行けば、なんぼでもある。星くず拾いの帰り、ひょんなことから宇宙人と友達になった。星くずネックレスと(土星の輪の上でスケート)券を貰った…。宇宙人と友達になって、そのうえ、ネックレスと券も貰えるなんて、なんともまぁ、ラッキーな。
 夜空の世界には、時々、宇宙人が来ているのである。私はお礼に、星くずクッキーと月のかけらクッキーを作って渡すことにした…。
 あのね…。この星は、目を閉じれば、現れるんだよ。本当だよ。とても不思議な星…。
 この星の不思議は、もしかしたら、地球上でもあるような気がします。仕事・勉強などの時間の波で、つい身近にある不思議を見落としてるのかもしれない。ふと、自然や顕微鏡を覗いたり、ハ虫類や両生類などの奇怪な動物を図鑑などで見ると、頭の中は、もう、不思議と夢と神秘の小宇宙です。私は、不思議に出会った時の感動が好きである。
 多くの人が、広大な宇宙に、不思議と夢と希望を追いかけ、科学が発達していくのは、とても、すばらしいことだと思います…。
 いつか…。こんな星に行けたらいいなぁ。


もどる