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8年度開催結果


1996年 作文の部<小学生部門>入賞作品
(財)日本宇宙フォーラム理事長賞

「元気星が、一番」
各務原市立鵜沼第二小学校3年  榎本 祐子
 
 今から二十年たって、二十九才になったわたしは、その日、元気星へ行こうと思いました。ひ行場まで動く道路を使って、そこからうちゅう船にのるのです。
 わたしは、つかれた時に元気星へ出かけます。わたしのように時々休みに行く人と、むこうに住んでしまっている人たちもいます。仕事でつかれていても、元気星で一いきすると、体がうかびあがってうきうきした気持ちになります。
 元気星には、地きゅうにない七色の花がたくさん咲いています。いいかおりがして、空気がすっきりとしているのです。元気星の木は、どの木もかわった食べ物がなります。そして、木のえだからは、ふしぎな空気が出ています。そのうちの一本は、太くて、大きな「うろ」があります。うろの中には、いろいろな動物が住んでいて、ふしぎなことにその木のえだは、はしごのようにはえていて、動物たちにものぼりやすくなっています。子どもたちもつかまって遊びます。大人になったわたしは、(地きゅうにも、こんな木や花があればいいのになぁ)と思って見ているのです。
 草は、つるがすごくのびています。それでよくころぶ人がいます。でも、草がやわらかくつつんでくれて、ぜんぜんいたくありません。光った緑色がくっつき、ますます元気が出てきます。ねる所につるの上をえらんだり、大きなうろでねむったりしますが、夜の空気はあたたかいのでだいじょうぶです。
 地きゅうにあって、元気星にない物があります。それは石です。元気星ではころんでもいたくないのは、石がないことと、光った草と、ふしぎな空気のためです。でも反対に、元気星にはあって、地きゅうにない物もあります。七色の花や、食べ物のなる木や、大きなうろがあるはしごの木などふしぎな物ばかりです。そして一番ふしぎなのは、グッタリした人も元気にしてしまう空気なのです。
 元気星には、学校やたて物がないので、子どもたちは遊んでばかりいます。木の実を食べたり、のぼりきょうそうをします。元気星で、けんかをしている人はだれもいません。空気が気持ちよすぎて、けんかはできないのです。だから、泣く人も一人もいません。元気星にいると、わたしの耳には、いつもみんなのわらい声がつまっていきました。
 (なぜ、この星だけは、こんなきれいな空気がつたわっているんだろう。地きゅうにもこんな空気をわけてほしいな)と、わたしは思います。元気星は名前のとおりに、仕事でつかれたり、いやな気持ちになった人に、元気をあたえ、みんなが楽しくくらす空気をおくってくれます。だから、ずっと昔から住んでいてもあきないという人がいっぱいです。
 今、九才のわたしも、いつかきっと元気星に行けるとしんじています。その時までがんばって、すてきな大人になっていたいと思います。


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